影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
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まぼろし
 一条の光が 親しげに 私の前で踊っている
私は 縦横にそれを追って あとからついてゆく
私は 喜んでそれを追って やがてそれが 旅人を惑わす光であるのを知った
ああ しかし私のように 惨めな人間は この彩られた狡知に進んで身を任せてしまうのだ

それは氷と 夜と恐怖のかなたに 一つの明るい暖かい家を示してくれる
また その家のなかに 一つのいとしい魂を示してくれる
ただ幻だけが 私にとっては収穫なのだ


恋人の姿が、霧消したというより、光になってしまったのかしら
幸せの希求というのか、それとも暖かい光のなかにのみ、その幻を見るのでしょうか
まだまだ冬ですね
18、嵐の朝
 何と嵐は天空の灰色の衣を引き裂いたのだ
切れ切れの雲は戦いに疲れてあたりを乱れ飛んでいる

そして赤い火焔が 雲のあいだをさっと走る
これこそ私はまことに わが意を得た朝だ と呼ぼう

私の心が見ているのは 天空に描かれた自分自身の像だ
これこそ 冬以外の何ものでもない
冷たい 疲れ果てた冬だ


何を青年は見ているのだ
これは吉兆なのでしょうか 凶兆なのでしょうか