一条の光が 親しげに 私の前で踊っている
私は 縦横にそれを追って あとからついてゆく
私は 喜んでそれを追って やがてそれが 旅人を惑わす光であるのを知った
ああ しかし私のように 惨めな人間は この彩られた狡知に進んで身を任せてしまうのだ
それは氷と 夜と恐怖のかなたに 一つの明るい暖かい家を示してくれる
また その家のなかに 一つのいとしい魂を示してくれる
ただ幻だけが 私にとっては収穫なのだ
恋人の姿が、霧消したというより、光になってしまったのかしら
幸せの希求というのか、それとも暖かい光のなかにのみ、その幻を見るのでしょうか
まだまだ冬ですね