中古本で、シューベルトの冬の旅の歌曲全集を買ってきた
出版されたのは、1964年です。
綺麗な美本なんですが、今も出版されているのかな
シューベルトの冬の旅は、壮烈な失恋の詩です、
どこまで、どん底なのかは、ドイツ語の歌を聴いていると、分かりづらいです、
そこで、どこまでどん底なのか確認したくなったので、ブログを使って調べてみることにしました。
まず第一曲の「秘めてぞ去らぬ」から
よそ者としてやって来た私は、再び、よそ者として 出て立ってゆく
五月は、いくつもの花束のよって、私に優しくしてくれた
娘は、愛を語り、母は、結婚をさえも語ってくれた
しかし、今 この世はたいそう暗く、道は雪に閉ざされてしまった。
私は、わが旅のために、時期を選ぶことはできない
この暗黒の中で、自ら。わが道を示さなければならないのだ。
月影が一つ、わが道連れとして、私と一緒についてくる
そして、私は、雪に白い牧草地の上に、野獣の足跡を探し求める。
人々が、私を追い出そうとするまで、どうして、私は、これ以上長くとまって
いなければならない訳があろう
さ迷う野良犬らは、彼らの主人の家の前で吠えるがいい
愛は、さすらいを愛するのだ、
神が、そのようになし給うのだ
一つのものから、他のものへと、さすらうのだ。
やさしい恋人よ、お休みなさい。
夢の中にいるお前を、邪魔したくないのだ。
そんなことをしたら。お前の安息は失われてしまうだろう。
お前は、私の足音を聞いてはいけない。
静かに静かに扉を閉じよう
私はそうして通りすがらに、お前の扉に、お休みと書いてゆこう。
それによって、私が、お前を想っていたことを知ってくれるように
ここでは、失恋して、いきなり旅立つ場面が語られてますね
どうして失恋したの、状況から考えて自分が、ふったというよりも、ふられてますね。
娘の心変わりが原因みたいですね
よそ者の主人公は、旅立つしかないですね
マイスター制があるドイツでは、旅をして修行しながら学ぶのが、当時では普通なので、失恋がきっかけで、その土地を離れるのは、おかしいことではありませんね。
主人公が想っている以上に、娘は、想ってくれなかったのですね
当時も今も同じで、条件の良い相手が登場したのでしょうか、それとも、イケメンに横恋慕されたのか。
主人公は、犬に吠えられて去っていくのは、余りにも惨めですね。