影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
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昔も今も
モーム    天野隆司(訳)    ちくま文庫

アマゾンのレビューでは、チェザーレ・ボルジアとマキャベリとの知的格闘うんぬんと紹介されており、この本の帯には、「政治人間」の生態と機微を描いた小説となってます

ですが、自分が興味深く読めたところは、自信満々で自惚れの強いマキャベリが、女に虚仮にされ、負け惜しみをつらつら述べているところですね

自分が読んだ限りでは、今マンガにもなり人気のボルジアは、類型的に感じられ、そんなに魅力は感じなかったです
これは、別にモームが悪い訳でなく、様々のところで、ボルジア像が、大きくなり過ぎている為でしょう。

人間的なマキャベリ。この小説を読む限りでは、実際は、それほど実績抜群と言えず、あくまでボルジアに翻弄され、上手く女を口説けもしない姿を晒してしまってます。
それでしたら、後世に多大な影響を与えた思想家とは、言いづらいかも知れません。

ただし、これだけは言えそう、政治的人間は、女性に振られたくらいで、人生の大きな危機には、成りえず、愚痴を言い、なんとかその感情を合理的にできる存在であると、
そういう意味では、凡人ではありません
女に振られると、それに関わる者全てに、罵詈雑言を撒き散らし、自分を出し抜いた間男が、美男子であると、事実を知って初めて納得。
そんなもんんで、複雑怪奇な当時のイタリア情勢を分析できたのか
そこに、小説の妙があるようにも感じられました

その間男に説教する言葉が秀逸です

・ 人の気分の良し悪しに注意をはらって、相手にうまく調子を合わせるようにしろ。そいつが陽気なときには、いっしょに大笑いするといい、しかし憂鬱な顔をしていたら、おまえも暗い顔をして見せろ。バカ者どもの前で利巧ぶったり、賢者の前でバカになったりするのは、愚の骨頂だ。誰に対しても、おまえ自身の言葉で話すがいい。しかし、礼儀を忘れてはいかん。礼儀を守れるのは、金はかからんが、けっこういい見返りがある
シャボン玉ピストル大騒動
ポール・ギャリコ  山田蘭(訳)  創元推理文庫


ネットで、ギャリコの新しい訳が出されていると知った。
取り敢えず注文しててみた。
即、読み出すことはしなかったのですが、読み出すと即読めてしまいました
自分は、ギャリコとは相性が良いのだと改めて実感しました。
が、この本は、今の時代、世相では、どれだけ多くの読者を得られるのかは、不明ではあります

アマゾンに載っているデーターベースでは

発明家を夢見る九歳半の少年ジュリアンは、自信作のシャボン玉ピストルの特許を取るため、こっそり家を出て単身ワシントン行きの夜行バスに乗り込んだ。だがそこにはヴェトナム帰還兵から陸軍大佐、KGBのスパイに殺人犯まで乗り合わせていた!少年が旅路で出会うさまざまな人々と事件は、彼に何をもたらすのか?あたたかさと切なさが彩るロードノベルの名品、新訳決定版。

とあります。
9歳の少年が主人公なんですが、その行動力、知力は、ずば抜けてます。一方感受性の豊かなのは、同世代の少年のものであるという、実に得難く、魅力的な少年なんですが、縦糸にある少年の成長物語よりも、少年が出会ういろいろな輩に、自分は、より魅了されたと思えますね
それが、ギャリコの代表作の「さすらいのジェニー」とかと少し違った印象を受けました

少年が、成長するのは、当たり前。朝の連続ドラマ「あまちゃん」のあきちゃんじゃないのですが、放っといても、背も伸びるし、乳も大きくなる。
どのように変わるのかが、重要なんですが、ジュリアン少年は、何を持って、成長させられたのか、大きな衝撃を受け、それを乗り越えることができたのか
そこの題材の提供が、ギャリコならでは、素晴らしいのですが、そこを明かすと、ネタバレになってしまうところが、もどかしい。
そこを自由に書いてしまうと、これから読む人の楽しみを奪ってしまうし、本当に大切なことが、そこで書かれているので、そこは、真摯に味わい考えて欲しくなりますね

日本対セルビア戦を見た
 昨夜のサッカーの試合を録画していたものを見てみた

今回も負けてしまいましたね。
監督を更迭することも考慮に入れなくてはいけなくなったと思いました
このままW杯まで、やっていっても良い結果が出ないような気がしてきました

前回W杯の時も同じようなことをいっていたような気がしますので、別に勝敗を気にしないで良いのかも知れませんけどね

今度の試合で驚いたのは、香川選手が全然生き生きしていなかったことですね、グラウンドコンデションが良くないのかも知れませんが、相手の脅威に全然なっていないのは、どうしたものか

この試合で感心したところは、セルビアの屈強なSBの存在感でしょうか
戦術うんぬん言う前に、強くて上手い選手が中央にいるだけで、なんとかなってしまうということなんでしょうか、日本は、そこのところが弱点だから、ウロウロした感になってしまうのかなあ

消化不良になってしまう試合内容、そして結果でしたね
宮崎で殺人事件がありまして
 全国的にも大きく報道されたのかどうかは、自分はよく分からなかったのですが、宮崎県でバラバラ殺人事件があったことは、当地宮崎では、多くく報道されてます。
田舎で、牧歌的イメージを県民自ら持っていると自負している県民にとって、衝撃は大きいみたいです。

個人的には、宮崎には、多くな会社がなく、観光業も不振、その一方で、巨大パチンコ屋が立ち並ぶ街角は、異質なものがあり、刹那的に生きている人が多数いる現実があるように思えますね

これは、宮崎県だけの問題ではなく、地方全部が同じようなものだとも言えると思う。

今回の殺人事件は、宮崎県民は、この事件が、全国て多くく取り上げられることによる、宮崎のイメージの損出を一番気になるようです。
個人的には、ホストクラブのホストの取り合いによる、友人同士のいざこざなんていうのは、日本全国どこも同じなんだなあと思いますし、いろいろ考えさせられますね