影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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A.I
 この映画は、スピルバーグのあまりヒットしなかった映画ですね
自分は、過去にこの映画を観て感心したことがあり、ETなどよりも、ずっと良い映画だと思っているのですが、どうなんでしょうねえ

「ピノキオ」を下敷きにしていて、人間の子供そっくりに作られたロボットが、母を慕い続け、探し続ける物語ですね
随分悲しい話で、陽気で、心温まる話を求める人たちには、余り歓迎されない話と言えそうです

ロボットにも知性があり、自分が自分であると認識する能力があるのだと、証明するのが、その題名になっているだと言えるのですが、その行為が、やはり少しずれている。オーバーアクションというか、人間ならそこまでしまいだろうと思ってしまうところが、考えさせられます
つまり、生の人間、特に子供は、意地悪く、残酷で、移り気で訳です。
ロボットのマイケルは、あくまで善良で、優しいのですが、その悪意に追い詰めれていくのですね
そこが悲しくて、あくまで偽者でしかないマイケルは居場所すら失ってしまうことになります
もちろん、母親からも引き離されます。
この母は、最初は、マイケルを嫌っていても、最終的には、マイケルの悲しい心中も理解できた上で、捨ててしまいます。
簡単にポイ捨てではないところが、マイケルの漂白を運命づけるのだと言えそうです
心は、繋がってままにしておいた訳ですね
このことが、最も残酷なことと言えそうです

セックスロボットのジゴロのジョーが、マイケルを救うのですが、最後に囚われてしまったと時に、マイケルに投げかけた言葉も印象的でしたね
「I am」 「I was」  私はいる。私はいた。
英語で語っている言葉が実に哲学的です
マイケルを救うことで、この世で自分が存在したことの証拠が残ったのだと訴えているのでしょう。
この世に自分が生きた痕跡が確かにあった。それが、AIということなんでしょうか
寅次郎忘れな草
 ゴールデンウィーク中に、ビデオ屋さんに行くと、やっぱり借りてしまうのは、寅さんと、名探偵モンクさん。
いつも同じようなものばかり借りてしまいます。

寅さんは、やはり初期に傑作が揃っておりますね
プログラムピクチャーだった4昨までからが、本当の寅さんの自律した映画なのかも知れないと思っていますが、11作目になると、本当に、寅屋の皆さんに心配ばかりかけている寅さん、女性に最後に振られてしまうという決まりきったパターンを抜け出して、もっと、深くて広い根源的なテーマを模索していると言えます

その内在する何かについては、一般の多くの大衆は、顕在化して語るというよりも、日本人の心に共鳴する何かに訴えることにより、言語化して語ったらいけないものになっているのかも知れませんね
つまり、語るが野暮だと

野暮を承知で、少し書いてみると、この作で寅さんは、最も結婚に近づいたし、相思相愛の女性にめぐり合います。この作以後も度々登場する運命の女性のリリーさんです
魂の深いところまで共鳴でき、初対面から気の合った二人は、どうして一緒に生活できないのか。
そうして一緒になったらいけないのか。
そんな深刻なテーマをさりげなく投げかけられても、大衆は、どうしてなんでしすかねえとか言えないのですが、
愛している二人の事情が、そうさせる訳ですね
寅さんも、リリーさんも、大手を振って結婚できる事情を抱えている訳ではなく、一緒になると迷惑をかけてしうまう心配が先に立つ。
二人とも、古い価値観を持った、美しい日本人でもある訳です。
身奇麗に、他人に迷惑をかけないで、こっそりと生きていく。そういう価値観を共有する人たちなんですね

清潔で品のある日本人。
映画の中だけでも、そういう日本人に接していたい。そこのところが、なんとも言えず良いのですが、寅さんは、不幸でもあると言えそうです

この作中、リリーさんは、違う男性と結婚して、寿司屋のおかみとして、店を切り回すところを、さくらさんが、目撃し、一方の寅さんは、広い北海道の牧場にやって来るところで終わります。
広い広い大地。そこにも人の営みはあり、笑いもあります

やっぱり良い映画ですねえ
霧島連山
 久しぶりに更新します
最近忙しくて、疲れて倒れるように眠ってしまいますので

ついに、NHKの新日本紀行で、霧島が取り上げられました
この番組は、いつも楽しみに見ていたのですが、島原が取り上げられた時に、そろそろ来そうだなと思っていたのだけど、本当に取り上げられました
ご近所にある、歩いて3分くらいのところにあるケーブルテレビも出てきたのは、びっくりしました。
勧誘を断ってしまいましたけど、そういう人がいたのだと見て納得。
他、知っている人も出てきました。

今回の番組は、この番組の通常のものと少し感じが違っていました
宮崎に最近降りかかった二つの災厄。口蹄疫と新燃岳の噴火関連を避けては通れませんからね

番組を見ていてついくづく感じたのは、意外と良いところに住んでいるのかも知れないなあと思いましたね。

韓国岳は、霧島連山の中では、最高峰なんですが、簡単に登れる山とは言えそうですが、番組の登攀撮影中に、いきなり霰が降ってきたのは、驚いた。
確かに、いつも霧ばかりかかってますが、そんな突然に。

自分は、番組中で取り上げていた登山口から30分くらいで、山頂まで走って駆け上がったことがあり、なるほどなあと思ったのですが、春先にゆっくり花を見ながら登るのも良いところなんだと思ってます