三上延 メディアワークス文庫
4巻を読んでみた
ドラマ化されて放送しているものも、楽しみに観ているのですが、こちらももう終わりみたい(宮崎では、最終回はまだ放送されていません)
ドラマの方は、視聴率が不振みたいですが、けっこう良い出来であると、個人的には思っておりmす。
ですが、原作は、本当に良く出来ている、上手く話を紡いでいると思っております
この物語は、大ベストサラーになってますが、発表されている媒体、ライトノベルと捉えられえていると思われてますので、世間の批評、識者の意見は辛いみたいですね
この本が、文芸春秋に発表されていたなら、間違いなく直木賞でしょう
こういうふうにつらつら考えていくと、日本における文壇の評価とはなんなんだろうと思いますね
とは言っても、この本は、作りが巧みであって、直木賞、本屋大賞とかでは、嫉妬の対象になっているのかも
4巻になっても、巧みな伏線。人間関係の深化、主人公の成長、震災後の世情織り込んで、話を展開されてます
この巻にきて、真の悪役というべき、栞子さんの母の存在がクローズアップされてます
これは、「スケバン刑事」と同じですなあ。
武器は、マニアックな本の知識、効いているのかどうかは、当事者しか分からないのですが、本の素人である、大輔さんの目を通して、マニアックだけにならない、分かりやすい説明を必要とされている必然性を得ています、このところも上手い。
本当に、なんもかも上手い。読んでいて感嘆し通しですし、マニアックな乱歩の知識もなるほどと思わせるものがありました
明らかにヒロインよりも上手の母の智恵子さんの無双ぶりも、不気味で、本の神に取り憑かれた、その不気味さはなんともいえませんね
肝心な所で、栞仔さんの行動は、そこでそうなんですか、天然でした、ここも微笑ましかったですね