影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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マスカレード・ホテル
 東野圭吾     集英社


東野先生の本を久しぶりに読んでみた。
ミステリなので、内容には、触れにくいのですが、伏線の張り方が上手いですね
ですが、謎、そのものよりも、潜入した警察官とホテルウーマンとのやり取り、ホテルマンの日常の処し方の方に、より興味を持たれるような書かれかたでして、そこのところは、力量がないと書けないし、入念な取材も必要ですね

個人的には、最初は、おおっ面白いと思ったのですが、謎へ辿るところで、どうでもよいなあと思ったりした
この人が何かやりそうだなあという目途というのがついた、そこで事件発生、そしてまとめへ至る道は、やはりなあと思った。
そこで、本当に拙い出来事になったら、後味は悪いので、これで良かったと思います

この本も、映画化かドラマ化されそうですね
鵬翔対京都橘
 宮崎県民として、この試合は見ないといけませんわね

まさか、まさか優勝してしまった
おまでとうございます。鵬翔高校

お正月にする高校サッカーを、この時期になってもやっているのは、なんだがなんですが、
宮崎では、ここのところ、鵬翔高校の話題ばっかでしたね。
前評判では、宮崎でも、高くはなかったのにね
ですが、PK戦勝利ばっかだったのは、運が良かったのでしょうね
運も実力のうちなんですが、ちょっと。

京都と宮崎という、地味な決勝戦を国立競技場でやっても、全国の人たちは、見ているのかは、疑問なんですが、どうなんでしょうかね

宮崎のローカルでは、しばらくこの話題ばっかになりそうです
宮崎牛、日本一に続いて、盛り上がりそうですが、他府県民にはどうでもいいことなんでしょうね
舟を編む
 三浦しおん    光文社


昨年話題になった本を読んでみた
本屋大賞受賞作らしいですね

一冊の辞書を編集する人たちを、編年体で活写していると言えばいいのだろうか、それとも、一人の変人が、辞書にのめり込む話なんだろうか。
どちらかと言えば、幸せな人たちの、のろけ話に近いですね。
辞書には、魔力が存在する、それを作る人たちは、これだけ魅力的なのだと言いたいのでしょう。
これだけ、時間も労力もかかるものをやり遂げる人たちなのだから、悪い人たちではできないはずなんですけど、それって、考えてみると当たり前なのかも。

ここで、殺人事件発生、追い詰められる辞書編集者。
真相はいかに、という風にならない話に、世間の多くの人は、ひと時の心をオアシスを求めているからこそ、多くの人が評価しているのかしら。

個人的には、面白く読んだのですが、どこぞ物足りなく感じたのだけど、それは、自分がスレてしまったからなのかな
ハイスコアガール 1
 押切蓮介      スクエアエニックス


自分は、自分にとって面白い本を日夜、探すのを趣味としている者なんですが、今回は、まさに、自分にとって面白い本を見つけたと実感できる本に出会えたような気がします。

自分は、ゲームは全くしないのですが、少年が、自分の好きなことに熱中する気持ち、そのことに対して、一家言を持ち、自信を持つということに対する、共感はありますね
対象は、様々なんでしょうけど、なんか自信がある気がしている時期がありますね。確かに

1990年始めは、確かにゲーム界にとって大きな波が訪れていた実感はありますね。自分は、当時仕事が忙しくて、というかバブル真っ最中でありまして、なんかに浮かれてましたけどね

当時の少年たちには、熱い時代だったようです
特に、このマンガの主人公みたいに、典型的な劣等性のくせして、ゲーム、特に格ゲーに特殊な才能を持つを思っている少年は、端から見ると、きもい、女子からすると、最悪のきもい奴なんですが、このマンガのヒロインも、人知れず悩みを抱えているようで、その世界にどっぷり。
二人の世界に、会話がないのが、かえって信憑性があるのが、不思議、
今回の大河ドラマの、ならぬものの中に、男は、外で女子と話をしてはいけないとありますが、普通の少年、少女の世界は、隔絶されているのが、当たり前。
その中で、好きなことで、言葉でなく、対話できる世界。そこの域に踏み込んで描いているこのマンガは、大したものですね
子供向けのマンガというより、中年以上のおっさんには、特に心に響くような気がします。

続いて、2、3巻も読まなくちゃいけませんね
伝説の名勝負 東洋の魔女
 お正月で放送していた番組を、見てみた
取り合えず録画していたのですが、これがとんでもない掘り出しものだと思いました

東京五輪で、日本女子バレーチームが優勝したのは、知ってましたけど、今このチームを見ると、がっかりするんじゃないかと思っていたのですが、番組を見終わった時は、なるほど、東洋の魔女と言われるわいと思いましたね

バレーボールのことを知らない人でも、このチームが、鍛え抜かれた集団であり、練達の者たちであるのは、即時に分かるようなチームですね

昨年のロンドン五輪の日本うチームが対戦しても、苦戦するのが必至であるし、今のチームよりも、優れていることの方が多いですね
スパイクとかブロック、この後に発達したコンビプレー以外の全てで、東京五輪の日本チームは、ロンドン五輪のあらゆるチームよりも、優れているのじゃないか

バレーにおける、サーブ、レシーブ、トスは、もう、これ以上ないくらいのものですね
コートの全員が、全て、高レベルで、サーブ、レシーブ、トス、スパイクができるのは、唖然としました。
特に、サーブが凄かった、今のチームでは、サービスミスがけっこうあるのですが、ほとんどが、相手コートのギリギリに変化して舞い落ちる。
本当に感動ものです
そして、全員がセッターになれて、きれいなトスを上げられる。
そして、難しいスパイクも、全員が、なんなく打てる。
今の選手みたいな、高いブロック、強烈なスパイクはないけれど、この選手たちは、とんでもないのは明らかだと思った

対するソビエトも、レシーブ力もあるし、今のロシアチームみたいな高さはないけれど、パワーがありましたね
ロンドンでは、日本は、ロシアに予選リーグで負けたのですが、その試合では、ロシアチームの粘り強いレシーブ力がなかなかだと思ったけど、昔から、こういうところは、手抜きはしないみたいです

スポーツというのは、今の方が昔よりも、単純に進化していると思ったら大間違いなんだなあと、思いましたね
ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟
マイケル・ルイス 著  藤澤将雄 訳  河口正史 監修


この本は、映画化もされているらしいのですが、自分はそれは見てません
ですが、この本を原作にして映画を作るなら、ヒューマンな話になるのだろうとは想像できます
この原作を、映画のイメージで手に取って、読み出したら、アングリしてしまう人ばかりでしょうね。
最後まで、読み通せた人は、少ないのじゃないかしら

この本は、アメフトの戦術の変化、進展を軸 にしている部分と、マイケル・オアーという黒人の青年が、裕福な白人の家庭で、育まれ、アメフトのプロになっていく部分に分けられています。
その接着の為のキーワードが、ブラインドサイドを守る、レフトタックルというポジションの役割です

正直、その接着の部分が、上手くいっているとは、自分には思えなかったので、この本の読者は、ヒューマンなオアー青年の生い立ちと成長を軸にして読むのか、それとも、アメフトの戦術についてと、歴史的な変化についてを軸にして読むかに分かれてしまいそうです。

アメフトファンの自分は、戦術的な変化の方に興味を持って読んだ方だと思うのですが、多くの日本人には、馴染みにない出来事が語られているのでしょうが、実は、これらの部分も、普通のアメリカ人のアメフトファンなら、常識的な話のように思われますね
ローレンス・テイラーの出現による、オッフェンス、デッフェンスの変化なんか、当たり前のことですもんね
それから、どうなっていったかが、この本の本当に味わうべきテイストなんですか、著書の関心は、素早いオフェンス。49ERSの攻撃システムの完成、テイラーを押さえるべきレフトタックルというポジションの地位の向上についての著述が中心になっていたように思えますね

自分は、テイラーの出現により、より包括的なデェフェンスシステムの劇的な進化、徒花かもしれない多様なシステムの出現をみたことにより、面白みを感じていいます
つまり、圧倒的な個人が出ると、それに沿った守備を構築するチームが出てきて、突発的にありえないような奇天烈なチームが、テイラーの出現後出てくるのですね
最も面白いの1980年半ばのシカゴベアーズとか、最近では、数年前のニューオーリンズセインツとかの、それぞれの守備、攻撃システムとか、1990年代に流行した、ランアンドシュートオフェンスとかがあるのですが、それらは、実にユニークでして、スポーツの醍醐味を示していたような気がします。

アホみたいに能力がある選手を奇貨として、全部チャンジしてみようと考えるところ、そこのところが、アメリカ人は、実に天才的でして、おそらく、そこは日本人が追随できない部分ですね

多くの日本人は、アメフト、そしてアメリカのスポーツそのものについての理解が、日本とは違うことに気にしてませんので、同じ地平で考えるから、いつまでたっても、アメフトは、ルールが分からないと堂々と述べてしまう人が絶えないのですが、お互いのスポーツに対する見方が、相違しているのだから、仕方ないとも言えそうです

オアー青年の生い立ちの部分は、おそらく、この本で読むより、映画を観た方が、より共感できそうな気がしますので、そのうち、レンタルビデオで見ることにしようと思いました。
ラスト・チャイルド
ジョン・ハート 著  東村さやか 訳  ハヤカワ文庫


この本は、駆け足で読みましたね
少年の自立の話。家族再生へ努力する少年の話なんですが、逆鏡の中において、どう少年が行動するのかというのが、強烈に鮮明。些細なことで、くじける自分なんかからすると、どうしてそんな行動を取れるのかが、不思議というか、羨望も覚えるのですが、少年の力強さが、悪い状況を変えていくのは確か。
前向きな話ではあるのですね

個人的には、好きではない話なんですが、最後にどうなるかを知りたかったので、最後まで読めた。
そして、それなりに納得もしたが、それは万全ではないものなんですね。

ミステリというのは、ネタばれしてはいけないので、書いていて何を書いているのか、分からないものになってしまいますね
このブログは、自分の備忘録でもあるので、勘弁ね
黒百合
 多島斗志之    東京創元社


この本のアマゾンのレビューでは、

六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死―一九五二年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。  

ミステリーなんですけど、それほど深刻な謎じゃないような気ももしましたね
少年、少女のひと夏の出会いを描いた本ですね
あっさりしていたような気がしました
読後感は良いのですし、さくさくと読めてしまい過ぎですね
重厚な海外ミステリーを最近読んでいることが多いのですが、そういう感じからすると、物足りないような気もしました
ならぬことはならぬ
今年の大河ドラマの一回目を見てみた
感想記事を書くかどうか悩んだのですが、「清盛」も最後の方はダラダラ続けていたので、今度もダラダラでもやっていきましょうか

八重さん自身が、全く知らない人なので、その点は新鮮なんですが、題材は、朝の連続ドラマ向けですね
ドラマ開始早々、戦闘場面、アメリカの南北戦争から始まったのは、斬新なのかな
リンカーンも登場したし、途中で吉田松陰も出た。
けっこうなんでもありのドラマになるようですね

昔、会津を描いたドラマと言えば、「獅子の時代」がありました
菅原文太さん演じる主人公が、無双の強者で、あまりの無敵ぶりに呆れて、途中で見るのを断念したのですが、このドラマの八重さんも、無双者になりそうな予感はありますね
実在の人物だから、そうはならないと思うのですが、どうでしょうね
開始早々、スナイパーになってますけどね

今回の話は、子供時代、女だてらに、鉄砲を習いたい八重さん。
一方兄は、江戸へ留学し、新しい技術を学んでいく
雌伏の時代を描いていましたね
二流小説家
デゥヴィッド・ゴードン 著  青木千鶴 訳   ハヤカワ・ミステリ


少し時間がかかりましたが、読み終えました。
前半は、最高に面白かったのですが、殺人事件に主人公が遭遇し、追い詰められていくところから、自分はそれほどカタルシスを味わえなかったですね
殺人場面が残忍なのも嫌でしたね

内容は、売れない作家、いやいや一部では熱狂的なファンを持つ作家、但し、本人自身生活の為が、本人の属性がそうなのか、バンパイアもので、ポルノまがいの小説を書いています。
ここのところが微妙でして、生活の為だけじゃないようでして、去っていった元恋人にも、一連の未練もあるようですし、女子高生のクレアに言いように命令もされてます
少しへタレな中年男ですね
その主人公が、殺人犯の告白録を書くことになって、その為に、獄中にラブレターを贈ってきた女性に主人公が代わりに会うところから物語が始まります。

この本は、個人的には、少し残念でししたね
詰め込みたかのような印象を持ちました