影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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恋物語
 西尾維新    講談社


自分にとって、維新先生は、いまいち理解できない作家です。
どこが、どう理解できないのだろうと、考えるのですが、やっぱり理解できないですね
「恋物語」の前に。神原駿河さんを主に描いていた「花物語」を読んだのですが、それはないでしょう。つらつらと思いつき、感想を述べただけじゃないか、話の帰結点を、そこに持ってきているも、そこには金鉱はないのじゃないのかと思った
結果的には、これだけ人気があるのだから、それは金鉱なんだろうけど、それでいいのか。とやっぱり思った。

「恋物語」は、このシリーズの中で、自分が一番好きなヒロインの戦場ヶ原さんメイン。いやいや、詐欺師の貝木さんの、独白録だった。
貝木さんは、どうしてその依頼を受けてしまったの。
神様になってしまった人をバラしてしまうのは拙いかも知れないので、内容を明らかにはしにくいのですが、せっせとお金を貢いで、駄弁するだけの話に堕してしまっているというのは、言いすぎなのかなあ
これも、もの凄く売れている本なので、多くの若者は、何を面白がっているのか、おっさんの自分には、やはり不明だ。

記事を書いている最中に、新年になってしまいました。

あけまして
おねでとうございます
宜しかったら、本年もご贔屓してください。
半身
サラ・ウォターズ 著  中村有希 訳   創元推理文庫


ここのところ、「このミス」で上位に入っていた本を読んで、大当たりが続いていたので、十年位前に、一位になった本を読んでみた。
この本は、何度も読むのを試みて、その都度断念していたのですが、今回も半分くらいまで読んだのですが、もうダメ。
耐えられません。今度も断念します。

本は、その人に合う合わないがありますので、仕方ないですよね
折角半分くらいまで、読んだので、備忘録として記事にしておきました
遊びやせんとや生まれけむ
 清盛の最終回を見てみた
最終回は見ごたえがありました
特に、壇ノ浦で平家の大船の中の平家の生き残っていた者を写したところは、凄かったですね
船のごぉーという音が聞こえる中、最後の瞬を待つ平家の皆の顔には、悲壮感が漂ってました
清盛の妻、時子さんが、特に美しかったですね

駆け足で最終話は、過ぎていきました
視聴率が良かったら、時間延長もされたのでしょうけど、低視聴率だったので、時間通りに終わりましたのは、少し残念

義経の最後の場面も積み込んだのは、蛇足だったかも
義経は、これからも、何度も大河で取り上げられるであろうヒーローなので、それはそれで良いのでしょうけど、清盛を主人公にするものは、自分が生きている間には、もうないのかも知れないですね
清盛の全体像、志は、今回の大河では、ほぼ十分描けていたのではないのかな
なので、後世への課題は残さなかったと思われるのは良かった
直江兼読なんか、不十分にやっちゃったと思われるので、困ったことになってしまったような気がするしね

最後に、若き日の清盛の顔で終わりました
綺麗な歯でした。
松山ケンイチさんは、よく頑張りましたね。
自分は、良かったと思います
卵をめぐる祖父の戦争
ディビッド・ベニオフ 著  田口俊樹 訳   ハヤカワ・ミステリ


この本は、ちょっと前に話題になったものんですけど、今回手に取ってみた。
偶々ね

ミステリなので、どういう内容なのかを、どこまで明らかにできるのか不明なので、アマゾンのレビューでは

ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?――戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンターテインメントの傑作

とありますが、この本の内容から漂ってくるのは、どこぞ陽気な雰囲気なんですね、それはディビッドの相方のコーリャによることが大きいですね。
大変魅力的な人物で、女性に凄くもてるし、性欲もありすぎの人物だったりします。
女の子好き好き男なんですね。飢餓下のドイツ軍包囲の状況下で、それはないでしょうなんですが、二人は、ひたひたと卵を見つけなければいけないんですね。そこにある少女、デビッドには運命の少女が出てきます。少年兵そのもので、狙撃兵、そして秘密警察?
あっちこっちで、弾丸が飛び交い、この世の中で最大級の恐怖、残酷な場面、そして美しい夜空。
文学的論争。そして、デイビッドの最大の勇気と恋情。友情。悲しみ。諦観
戦場では、あらゆるものが、埋まっていますね

この本は、本当に贅沢な本でした
読中は楽しかったです
解錠師
スティーブ・ハミルトン 著  越前敏弥 訳   ハヤカワ文庫


この本は、最近買った「このミステリーがすごい」で今年の1位になっていたので、どんなものだろう思い、田舎の本屋でも平積みされており、試しに買ってみた

これは、大当たりでしたね
まあ。だいたい1位に押されているものは、面白いものが多いのですが、内容が濃く、それぞれ個人にとっても、マイン。自分だけの話と思わせるようなものは、それほど多くないのですが、この本は、そうなのかも知れないですね

主人公が、喋れない男の子であり、人一倍鋭い感受性を持っている天才解錠師。
その生い立ちが、特殊なので、そうであろうであろうと予想もできる話なんですが、個の独立というか、自律心が独特です
頑な。一言で言えばそうなんですが、その意味のバリエーションの豊かさというのが、この本の魅力なんだと思う。

自分で何を書いているのか分からないのですが、少年の価値観の捉え方、この本の作者の物の見方、人への接し方が、一般的なアメリカ人の伝統的な考え方からずれてきているような気がする。

マイケルに学校で心を寄せてくれる教師は、例えば

・ マーティーは特別ぼくに注目せずに通り過ぎた。ほかのたいがいの教師がするように、立ち止まっ
記憶に刻みこんだりしない。すでに自分のなかで受け流しているということだ


更に、マイケルが裁判にかけられたとことでは

・ 法体系というものがさまざまな規則の集合体だと思ったら、大まちがいだ。現実にはひと握りにの人間がのんきに話しあいながら、人をどう処分するかを決めている。決めたあとで、適用するのに必要な規則を引っ張り出す。その連中にきらわれたなら、お先真っ暗だ。

主人公のマイケルが心を寄せるヒロインの父親なんか、名と実がかけ離れたろくでないなんだけど、その父親も、名の部分では、アメリカの理想的な父親らしく描かれているのも興味深いところ

この本の読みどころは、沢山あるのですが、ネタばれになるので、余り書けないのがもどかしいところですね
自分も偶には、実のある本を読まないといけないと反省もしました
傾物語
 西尾維新     講談社


アニメの化物語を以前見て、けっこう面白いと思っていたのですが、続々と出される物語シリーズの刊行速度が速くて、手に取り難いなあと思っていた
そこで、適当に選んで読んでみた。

この巻は、さまよえる幽霊少女の八九寺真宵を救うべき吸血鬼の忍野忍の珍道中が語られているのですが、どこまでネタばれできるのかを見極めるのが非常に難しいですね

大した内容がある訳ではないと思うのですが、そこでの仕掛け、風呂敷の広げ方は、あっぱれというものなんで、そこの驚きを書いてしまえないのは残念ですね。

この物語世界の中では、それほど重要とは言えない話だと思うのですが、不幸か幸せかの定義は、実にあやふやなものなんだと語られているかのゆようなのは、作者独特のもので、そこに境界線の怪異の実存を語っているかのようなのは、説得力はあると思います
選挙を終えて
 一昨日の選挙で、自民党が圧勝。民主党が惨敗しましたね

自分の住んでいる選挙区は、前回の民主党が大勝したときでさえ、自民党候補が勝ったところなので、今回の結果は、やるまでもないものでした
前回の選挙から、今回まで、民主党政権には、冷や飯を食わされた地域でもあったとも言えそうです
宮崎の口蹄疫の時は、本当に酷い目にあった感がありまして、民主党の比例代表の投票数は、公明、維新よりも下だったりしました
小選挙区の候補は、民主党からは出せないくらいでした

なので、全く無風でした
政権交代に実感なんか無いですね

自分の所よりも、他所の選挙区の方が面白かったですね
新潟で田中真紀子さんが、落選。時代は変わりましたね

でも、惜敗率による復活当選だけは、納得いきませんね
一票の格差がどうだと言うのなら、せめて、率ではなく、惜敗数で当選を決めるべきじゃないのかね
天国への階段
 白川道       幻冬舎


白川先生の大作を読み終えた。
長かったです

内容は、一応ミステリーなのかな
謎解きうんぬんよりも、一人の男の生き様の話でして
けっして満たされない男が、一面だけ、どこぞに、それまでの苦労、努力が昇華し、ある種癒される話。
抽象的に書いてしまうとこうなるのかな
主人公柏木の、人を見る目、世の中に対する洞察力は、神がかり的であり、人も篭絡するし、女性にももてる。有閑マダムになっている妻ですら、心は奪われているような存在です。

ありえない。現実にはありえない人なんですが、この話の主人公は、そういう人なんですね
そういう凄い人でも、世知辛い世を生き抜くには、原罪というものを抱えており、そのことに左右され、物語は進展していきます

白川先生の世界は、独特であり、それは自分などには、心地良いもので、非常に充実した読書時間を過ごせたのですが、柏木を追う、刑事たちの話は、蛇足のような気がしたし、兎に角長い話なので、くねくねしているところが、まどろっこしく感じはしました。

でも、男どもは、こういう話は好きなんだとも思いますね
双六が終わるとき
 今回で最終回と思っていたので、最後で熱病で清盛が倒れた時に、あっけない終わり方だと思ったのですが、次回がまだあるみたい
やっぱり

今回は、過去を回想する場面が多く、西行さんも出てきました
雅な世界も終焉。武士の世がこれから始まる暗示もありましたね
誰が、本当の勝者で、誰が負けたのかというのであれば、清盛が必ずしも敗者ではないとも言えるのですが、平家の世は、終わりだとは言えそうです
鎌倉方の、生気溢れる頼朝、政子ちゃん(鶴瓶の家族に乾杯で、政子役の杏さんが政子ちゃんノートを持っていると言っていたので、ここでは、ちゃんづけで書いてみました)そして家臣団に比べて、
平家方の面々は、鎮痛な面持ちばかりです

戦況も思わしくなく、清盛は重篤に、残された平家の人々は、そこで覚悟するんですね
まず、女性たちが、徳子さんが、清盛の妻の時子さんが腹を決めたようです
二人とも、壇ノ浦では入水します

運命に大して覚悟をした人たちは、美しいのですが、そこは悲痛な事なんですね
ここまでこのドラマを見てきた人は、それを感じられるという訳ですが、自分は誰に、それを語ればよいのだということで、ここでブログで記事を書いているんですわ
投票に行ってきたよ
 選挙に行ってきました
まだ投票時間帯なので、どこに投票したかを明らかにはしにくいのですが、自分の住んでいるところは、無風選挙区でして、別に投票しなくても良かったのかも
ただし、小選挙区は、どうなるかは不明なんですが、小選挙区が、どうなるかなんて、まだ分かりませんよね

さっきBSでr放送していた、ボートレースは、波乱の展開でしたね
一番人気の選手が勝たなかったですね。
三枠だった三浦選手がやってくれましたね

休日は、ゆっくりテレビを見ているのが良いですわ

今晩深夜の放送予定のポリーにの演奏は、楽しみです
昔、評論家諸子の誰もが絶賛するポリーにのショパンを聴いて、のけぞった記憶があります
これは、余りにも情緒がない演奏なんじゃないですか

情緒がある=下手くそ

こういうところは、素人には見極めがしにくいのですが、この辺は、好き嫌いで判断していいのかなあ

この前放送していた、グリモーの日本公演の演奏も大人しかったような印象もありますし、自分には、どういう演奏が良いのか判断しにくい問題ですね

なので、ポリーニが、最近どうなっているのかを知りたい気が起きるのでしょうね