影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
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賽の目の行方
 放送一週間たって、記事をアップします
このドラマは、低視聴率に喘いでいるようですが、確かに一般受けする内容ではないですね

この回では、滋子亡き後の後白河院の平家打倒への軌跡のようなものが描かれてまして、布石になっていく事件についての内容が、今回の出来事でして、次回についに鹿ケ谷の陰謀になるのですが、非常に渋いところです

一方伊豆では、政子さんが、深く考えもしないで、頼朝に立てと言ってしまってます
そこのところは、唐突なんですが、失意の頼朝が、それだけでは、奮い立たないだろうと思うのですが、歴史的には、立っちゃうのですから、本当の歴史は、そういう心のあり方から起こったのかも知れませんね
若さって、無謀なものですけど、そういう無謀なものでしか、動かないものがあるのかも
新・平家物語 1
 吉川英治        講談社


大河ドラマの「清盛」の背景をもっと知るため、楽しむ為に、吉川先生の本を読んでみることにしてみました
全部で16冊もありますので、読み通せるのかは、自信は無いのですが、とりあえず第一巻を読んでみました

この巻だけで、大河ドラマ「清盛」の半分くらいの、話が語られています
つまり、保元の乱の勃発直前ぐらまで、歴史的因果関係を駆け足で語られているようで、清盛その人そのものよりも、この時代はどういうものであったのか、どうして武士の時代が開けてきたのかを語るのが主であったような気がします
小説というより、歴史書に近い内容でして、かなり骨太なものです
昔の読者は、これくらいの本を娯楽として楽しめたのですから、今の時代よりも強靭な読書する力があったのでしょうね

これくらい歴史的事件の背景を多く語られなくては、清盛その人の登場、成功の秘密は分からないのですから、日本史の中の大きな変換点なんですね
細かいことを、押さえておかないと、歴史的事件の因果関係が全く分からなくなる
その点では、この時代は難しい時代なんでしょうね

自分が、興味深く読んだのは、法師たちの強訴の理由は、寺に帰属する人が増えすぎたこと

・ かくて、叡山といえ、三井といえ、奈良といえ、それぞれの僧団は、いまや、従来の特権を保持することと、これほどな人間が、よく食っていくことだけで、ていっぱいの形なのだ。

とあり、強訴を繰り返す僧兵たちの武力に対抗する為に、武士の地位が上昇していった

なるほどと思った
他に、左大臣藤原頼長の描かれ方が、あっさりしているのも、この本の特徴ですね
近衛帝の二后並立、頼長の実質的な勝利と、栄華な日々の記述は、あっさりしてまして、個人的には、そこのところに興味がありまして、少し物足りなかったですね
頼長、信西について、吉川先生の記述では、

・ あの悪左府の驕慢も、信西入道には、一目おいている風がある。学識において、頼長よりも一日の長があるばかりでなく、人間の厚みや、思慮の深さでも、頼長はこの人の敵手ではない。
 悪左府と呼ばれるほど、頼長の悪は、他愛がなく、どこまでも名門の血の生ぬるさをもつ驕慢であり、依怙地であって、底が測れるが、信西入道となると、その胎の底は、古井戸を除くようで、ちょっと見当がつきかねる。というよりは、のぞきもさせない、人の悪さがある

この巻の終わりで、信西の存在が大きくなっていくところが記述されています
「清盛」では、若き日の清盛と信西との友誼が描かれていましたが、そういう部分は、この本ではありませんでした
ただし、佐藤義清、後の西行と清盛の仲は、描かれてました。そこは、「清盛」でもそうでした
日本サッカーは強いのか弱いのか
 日本は、ブラジルに惨敗しました
内容は、悪くなかったようなんですが、結果は散々
フランス戦は、内容は負けていたのですが、結果は勝ち

こういうのはどう評価すればいいのでしょうか

個人的には、レギュラーの入れ替えと、ポジションを変更する必要性を感じました

日本は、どの競技も、相手に研究されると弱いところがありまして、同じ戦い方を続けていくと、無理が出るような気がします
どんどん新しい選手を入れて、改変していくべきのように感じました

はかなき歌
 この回は、前回からするとトーンがかなり変わりましたね

平家一門が、超えてしまった一線を描いていたような気がしました
奢れる平家、清盛の姿を描いた前回
がっちりと堅牢にあったと思われた、王家との繋がり
滋子の死が暗示する、運命の変転への予兆。

自分的には、こういう描かれ方は、面白く感じましたが、
まだ、人の手、良き政治をすればなんとかなった状況にはいます

平家物語の世界では、人の力ではどうすることもできない、運命の力を描いているような気はしますが、平成の清盛は、あくまで人の力を信じているようです

あのとき、こうすればなんとなったのではないかと
そういう問いかけは、好感を持てます

伊豆では、頼朝と政子さんの仲が進展しているようです
永井路子先生の「北条政子」では、行き遅れた、年増女のように、この時期の政子は描かれてますが、「清盛」の政子さんは、リア充ですね
リア充の政子さんが、敢えて興味を持ったもの、それが失意の御曹司。
そこの化学反応は、変です。
これも、個人的には面白いのですが、一般受けしないですねえ

でも杏さん演じる政子さん像は、素晴らしいです
自分は、くらくらしてしまいそうです
兎丸無念
 今回は、全く伊豆方面の話はなかったですね
清盛メインの話になりましたね
清盛が、悪政を施しいていたのは、如実になった、その象徴的な存在が、禿の存在なのだと示しているかのようでした

その為、五条大橋の弁慶と牛若丸の闘いも、大橋とは言えない、しょぼい橋でのやりとりになりましたし、弁慶が全然強そうに見えない。
そこは、異論がありそうですねえ

京で、絶大な力を発揮する禿が、制御不可能なほどに、自律的に行動し、人々、ここでは、まだ貴族層が主に反感を買っていただけなのでしょうけど、今回の清盛の親友の兎丸にすら、害悪が及ぶと、それは、民にまで、平家への反感が芽吹いていいく様子は、上手く伝わりみくいところなんですですが、自分には伝わったと思いますし、
兎丸を暗殺した、禿たちが、清盛に褒めて欲しそうな顔をしていた場面は、このドラマで一番印象に残ったところかも知れませんね

一般向けの大河ドラマで、こういう演出を決行できるのことが、却って一般向けしないことなんでしょうけど、そこは、未来の視聴者向けへのメッセージを思いたいですね
ウイナーズサークルへようこそ   1
 甲斐谷忍          集英社


このマンガの作者の、「ライヤゲーム」とかは、好きになれそうでないので、敬遠していたのですが、今回は、馬券を買う話なので、もっとソフトなもののようなので手に取ってみました

びっくりしました
なんてコストパフォーマンスが高いマンガなのだと
これだけの情報量を詰め込んで、この価格はあり得ませんねえ
作者が、身を削るような努力して生み出したなのにねえ

このマンガは、馬券の買い方をどうするというのは、主人公の天才的な物を見る力、マンガ家志望者の特性を生かした異能で、的中させるというものであり、そこは誰も真似をできないものであり、本当は、そこを知ることが、一番知りたいことであり、その秘密を解明できたら、働かないで生きていけるのだけど、そこは、凡人には無理だという前提です

このマンガでは、その異能を持っていると無自覚な主人公を騙して、一攫千金を企むサークルの話なんですね
金に成る木を、もし偶々見つけてしまったら、どうするのか、そこの考察が実に役立ちますねえ
馬券凡人、馬券上手、馬券達人、馬券名人、馬券仙人、馬券神
そのカテゴリーで、行動するパターンが変わる、人間とは何かとは、そういうところに如実に出てくるのだと思ったり

人は、本当に儲かる話は、他人とは共有できるのか

主人公以外の多くは、性悪説に立って行動しているのに、主人公は、お人良しです
果たして、食われてしまうのか、危うし。
揺れ動く、思惑、きりきりと胃が痛む思いを、サークルの多くの人は経験してます
それも、人生の醍醐味なんでしょうかね
87CLOCKERS   1
  二ノ宮知子         集英社


二ノ宮先生の新作が、本屋で並べられていたのは知っていたのですが、「のだめ」の最後の方が、個人的には、余り面白く感じていなかったので、手にするのを躊躇していました

今回、手に取ってみると、良い意味でびっくり。
凄く面白い、というか、そこを掘りますかというところで勝負していますね。

オーバークロックって何なんですか
そんなものあるとは、知らなかった
熱中する人は、変な人ばかりです
そこを掘って何が見えてくるのですか
と問いたいし、それをマンガにして、面白く提示できるのも変です
ローマのお風呂事情をマンガするのよりも、変なのかも

始まりは、夢をい捨てたというか、音大生の癖に、音楽で生きていくことを諦めた、完全に趣味の人の成り下がったかのような青年が、謎の美女と出会うことにより、社会性を得る、このマンガでは、キャバクラで遊び、隣の客が、以前のオーバークロックが、エロなくては成り立たないものだと、それとなく知ったりする。
つまり、人生の無駄知識を得たりします。

君は、何故そこまで歯を食い縛り生きているのかというのは、加山雄三の歌に存在するのではなく、現代のオーバークロックに打ち込むハナさんもそうなのだ
何であんたは、そこまで尽くすのかが謎です

作中のキャットフードの、猫セレブの絵と名前が素晴らしいですね
これ、そのまま商品化できると違うのかな
猫ちゃんも、セレブに憧れちゃうの
平家にあらずんば人にあらず
 少し遅れましたが漸く見ました

平家は全盛で、福原で政を行っています
貴族たちは、面白くない様子
密告団がいる様子
赤い衣装の集団 かむろという子供たちを使い、恐怖政治を敷いています
それを指示するのは、時忠。
この赤い衣装が、秀逸ですね。 おしゃれー

伊豆では、頼朝が陰気に、沈み込んでます
政子さんが、興味を持ったみたいです

清盛は、京へ
奢ってますね
時子さんは、平家の行く末を案じてます

徳子さんを、高倉帝に入内させようとしてます
そこで問題は、後白河院ですね
この辺の雅の楽しみごとは、優雅ですけど、今向きの話ではないですなあ

いかに大きいものを食うたか、法螺を吹いてみろ

清盛は、自分の野心が最も大きいものと答える
後白河院は、そなたの野心なども直ぐに、食い尽くしてみせるとのこと
雅でないですねえ、下品ですね
これが決め手になったようで、徳子の入内が決まりました

その頃、五条橋では、運命の決闘があるようです
そこは次回ですね
7SEEDS 22
 田村由美        講談社


このマンガは、かなり前から始まっていると思うのですが、巻が出るのに間が空きまして、ずぼらな自分などは、いつ出ているのか分からなかったりします
今回手にとってみると、6月に出ているじゃんと思ったりしました

前巻が個人的に微妙、バクテリアで解決はあんまりだと思い、少し距離を置こうとした結果が、今回の刊行に無関心だったのかも知れませんね
長く続いているマンガとの付き合いは、てけてけ({南九州の方便)でいいのかも

今回の内容は、個人的に良かった
主人公の花が、仲間と再会を果たします、このマンガは、別離と再開が主のマンガなのだとつくづく、改めて思い、この推進力は強力だ。
自分が、7SEEDS計画に何故選ばれたのかの問いを、仲間のちさが与えてくれて、この言葉が厚みがあり、なるほど、そういうことなのかと、中年のおっさんもうなった、実に為になります

ここで引用しようと思ったのですが、どの部分するのか選択するのが難しいので、止めましたが、世の中そういうものだと割り切って生きていななくてはいけなくなる時がありますなあ、それが青春の終わりなのか、

この巻では、冬のチームの新巻さんと夏のAチームのあゆさんお旅も楽しいですね
新巻さんは、純粋な少年がそのまま年とったみたいな人で、サイボーグみたいなあゆさんとのやりとりは、楽しいし、野球したりしてます。完全にラブコメですなあ
いいものですね