奥右筆シリーズも最新刊が出てました。
瑞紀と衛悟は、どうなったのかとワクワクしながら読み進めましたが、話の中心は、奥右筆である瑞紀のお父さんの併右衛門でしたねえ。
併右衛門は、またまた命を狙われまして、そこで、刀を城中にて晒してしまう不始末を犯してしまいまして、切腹は必死という状況になってしまってます。
この物語は、ややこしい権力闘争の渦に巻き込まれた一役人の運命というものを描いた話なんですけど、ここまで命を狙われ、味方か敵か釈然としない世界というのは、考えてみたら凄いですね。
併右衛門さんは、既に死んでもおかしくない、それも何度も。
本人も自分のそういう現実に思い至り、太平の世の武士と言えども、算術だけではダメと思い至り、隣の厄介い叔父の身分の衛悟の剣術を頼りにし、武の重要性を認識するに至ったみたいです、
(奇しくもそおれは、現代日本国そのものにも当てはまったりして。)
悪役の冥府防人も、衛悟と瑞紀の良い所で、気を利かせてくれていたりと、良い人路線へ方向展開しているみたいなのも、おかしかったですね。
この話の決着点は、衛悟と瑞紀が結ばれるところで良いのかしら、前途は不透明ですけどね。
どうなるのかしら、次巻が楽しみです
今度は、どの集団が襲ってくるのかも楽しみ。