影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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赤い指
赤い指    東野圭吾    講談社


「新参者」の読後感が良かったので、加賀刑事が出ているシリーズの本を読んでみた。

この本は、実に重いテーマを元にしているもので、いろいろ考えさせるものでした。
家族の絆がテーマでした。
親の恩というものは、海よりも大きい。ですが、歪んだしまったら、どうなるのか。
この本を我が身にも起こりうるものと捉えるのは、実に辛いものですが、知っていなくてはいけないものなんだし、避けることのできないものですね
恐ろしきは、嫁。

この本は、今度テレビドラマ化されるらしいのですが、家庭団らんのお茶の間に、こんなテーマのものを投げつけていいのかいな。
と思ってしまいますね
ふたりの距離の概算
ふたりの距離の概算    米澤穂信   角川書店


米澤先生の古典部シリーズの最新刊を読んでみた。

ここでの話は、校内マラソン大会を舞台に、新入生勧誘にまつわる話でした。
謎なんてありそうもないところにあるんですねえ。
知らないうちに、自分が原因で新入生が入らなかったのじゃないかと、おどおどする千反田さんが可愛らしいです。
あんたの責任じゃないんですよ。
それでハッピー解決。という訳ではなかったのですが、それほど深刻な悩みではなかったようです。
学生の悩みなんて、これくらいが良いと自分は思ったりします。

新入生の大日向さんは、存在感があります。
これからも、古典シリーズに絡んでくるんじゃないのかな

表紙の絵はおかしいですね。
新参者
新参者    東野圭吾    講談社


この本は、テレビドラマになってましたね。
そのドラマを最初の数回は見ていたような気がするんですけど、原作とは少し違った感じがします。
それは、ドラマと違い、登場人物への距離が違うからなんでしょうね
刑事の加賀以外は、どの人物にも過度な描写はせずに、適度な距離を置いて描かれております。
そこで、そこはかとない優しさ,魔の瞬間、愚かさ、様々な時を捉えています。
過剰な思い入れがないのが、かえって印象的なんです。

この本の読後も良いものです。

憧憬の先にあるもの

憧憬の先にあるもの  水鏡希人  メディアワークス文庫



この本は力作だと思いました
遠い未来を舞台にしているのですが、手塚治虫の「火の鳥」の未来編とよく似た世界で話は展開していきます
この世界では、異形の怪物たちに絶えず脅かされる人類を描いていますので、手塚作品とは違った世界なんですが、テイストは似ているような気がしました。

ただし、盛りつけられて風俗は、現代日本のものだったりするのが、面白いところですね。チャンポンなんですねえ
遠い未来なんだから、考えも今の人と大きく変わっていて当たり前なんですが、そこはそうならない。
ここのところに、自分はバランスの悪さを感じたのだけど、話の面白さからすると、どうでも良いところかも知れませんね。

水鏡先生の本は、細部に力が籠もっているので、引き込まれて読んでしまいましたし、主人公の考えに共感できるし、主人公たちのこの後も読んでみたいと思いました、
超能力者のいた夏
超能力者のいた夏  寺本耕也   メディアワークス文庫


この本は、異能ものなんですけど、普通の青春小説ですね
せこい超能力者たちが隔離された学園の話なんですが、そこに特別な能力を持たない主人公が放り込まれてしまうんですね
気になる女の子がそこいにいて、悶々としつつ、過去の出来事も回想しながら、話は進行していきました。
思うようにはいかないし、出てくる登場人物たちは、何処かバカっぽいのは、リアリティがありますね。
変に悟って奴がいないのは、良いですねえ
ただし、そこのところを持って、纏まりがいように自分は感じもした

等身大の青春物語なんでしょうなあ 
薔薇を拒む
薔薇を拒む    近藤 史恵    講談社


久しぶりに記事をアップします。
近藤先生の本は、自分にとっては楽しみではあったのですが、「サクリファイス」の続編の「エデン」について感じだ違和感と同種の感じを得ましたね。
何か物足りないですなあ


若い男女を孤絶した環境に置いておくと、即恋に陥るというよのは、真実なのかも知れないけど、それから暴走しがちとうのはどうなのか、
そこで、どう暴走し、結末がついていくのかは、ミステリーなので伏せないといけないのでしょうけど、安物っぽいですね
近藤先生の本としては、自分にとっては残念でした