影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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花よりもなほ
花よりもなほ     是枝裕和    角川文庫


本屋で何気なく手に取り、ぱらぱらめくってみると、剣道の場面とかもあった、剣道について書かれたものに、最近興味もあり、読んでみることにした。

この本は、映画の原作本であり、すでに公開されたらしいね。
どんな映画だったのでしょうね。

内容は、親の仇討ちを命じられた、剣術がまるでダメな青年の話で、花がないですね。現在NHKでドラマ化されている「居眠り磐音」とはえらい違いですね。
かっこ悪いです。
大きな理のもとで、青年はそうせざる得なくなったのだけど、、国元の家族、親戚等の自分の身を余り考えていない身勝手さと、自分の揺れる心との間で苦しんでいます。

藩の剣術指南なのに、あっさり返り討ちにあった父親が、問題のすべての発端にあるのだけど、その事件で、お家が断絶というのが、普通なんじゃないかなあ。
その後も、武術に優れた弟を、追手として真っ先に差し向けなくてはいけないのじゃないと思ったし。
釈然とはしない話ではありましたね。

主人公の青年は、実のところ、影が薄かったと自分は思いましたね、厄介叔父の方が、生き方に迷いもなく、一番主人公に親身なアドバイスをしてくれる存在で目立っていました、年を経れば、この青年もそういう叔父みたいになっていくのでしょうね。
ぜふぁがるど
ぜふぁがるど    柴村仁    電撃文庫



「プシュケの涙」が素晴らしかったので、柴村先生の過去の作品を読んでみた。

ヒーローが、未確認生物をやっつける話でしたね。
ヒーローである宙くんが、幼馴染みであるメイさんを守るために戦う話ですね。
いろいろと秘密が隠されている模様なんですが、この話はここで打ち切りになったみたいです。

ここから、どう展開していくのかといういう期待がある一方、個人的には、自分には向いていない話のような気もしましたね。

宙くんが変身後の牙臣ぜふぁがるどは、なったばかりなので弱いのですが、そこを敵は容赦なく攻めるというのではなく、その成長を待ってくれているみたいです。
それほど深刻な問題を抱えているようには見えませんでした。
そこにある味わいがあるとも言えるのですが、それは読む人を選ぶようなものでしたね。

自分の好き度は7くらいです。 
 
 
「ミスターブレイン」関連の記事を書くとアクセス数がアップした
 昨日ドラマ「ミスターブレイン」についての記事を書いたけど、それでアクセス数がアップしました。
いきなり当ブログの検索語の一番に踊り出ました。

世間の関心事なんですね。
自分の記事では、ドラマ自身については、大したこと書いていないのですけどね。

このドラマの作り手の気合いの入り方は、尋常でないものは感じますね。いろんなものを詰め込んでおります。

しかし謎解き主体のドラマなんでしょうから、もっとシンプルにした方が良いような気がします、一回の放送に一事件だけにして、登場人物の相関関係は、深くは描かず、登場人物も限定する。
そういう風にした方が、ずっと分かりやすくなると、個人的に思うのだけど。
折角キムタクが出ているのですから、他の俳優をごちゃごちゃ出す必要もないと思うのだけどねえ
作り手が欲張りなんでしょうね。

当ブログは、ドラマの感想とかは基本的にしないつもりなんですけど、時たま例外があったりもします。

昨年は「篤姫」を追いました。
けれど、それは原作を読み、ドラマとの相違が面白くて記事を書いたものでした。
すると、ドラマ「篤姫」の良いところより、悪いところばかり目についてしまって、それをセーブするのに苦労はしました。
自分の考えている篤姫像と、ドラマの篤姫は、どうしても齟齬があります。
原作通りに描いているつもりでも、恣意的に解釈して放送するところもあったようです。

篤姫と慶喜との関係とかは、その典型でしたね。
二人は、原作では天敵の仲として描かれ、篤姫が亡くなるまで和解はしておりませんよね。
NHKの以前の大河ドラマ「徳川慶喜」でも、二人は仲が悪かったように描いていたような気がしますしね。
篤姫さまを、より美化して描きたいのは、理解できるけど、それは改変と言っていいのじゃないかね。
人間には欠点があった方が魅力的だとは思うのだけどねえ。

今放送されている「天地人」でも、欠点は描かない姿勢だし、スペシャルドラマ「坂の上の雲」も来年の大河ドラマ「竜馬伝」もそうなりそうですね。
「坂の上の雲」では、NHKスペシャル「アジアの一等国」で、日本とアジアとの関係をああいうように描いたNHKの制作者の考えとの整合性も気にはなります。

史実通りに極力描こうというから、四苦八苦するのじゃないかしら。
大河ドラマは、歴史の勉強になると考える人たちが、そういう姿勢を許さないのかしら

自分の考えでは、大河ドラマを見て歴史の勉強には、ならないと思うし、偏った描かれ方、例えば美点強調、欠点切り捨ては、害悪にしかならないと思うのだけどね。
どうなんでしょう。
GENEZ 1
 GENEZ 1    深見真   富士見ファンタジア文庫


深見先生の新作が出た。
楽しみにしていたけど、やっぱり面白かったですね。
「武林クロスロード」は苦手ですけど、このシリーズは、自分にとっては相性は良いみたいだ。

民間軍事会社グリークスの学生傭兵たちが主人公の話ですね。
「ヤングガン・カルナバル」と似た感じの群像を描いたものなんですけど、GENEZという全身を鎧化するスーツを着せてしまうところは、オーバーテクノロジーですね。ナイチンゲールの秘密とかもどっちらけです。完全に法螺話になっております。
そういうところは、「パラベラム」の方に近いかも知れないですね。

個人的には、面白いので、問題はありませんけどね。

主人公謙吾は、グリースクに所属する学生傭兵で、謙吾の妹涼羽がヴェストハイム公国の公女フランシスカの家庭教師をしていた。ヴェストハイム公国には秘密があり、公国の内紛によりフランシスカ、涼羽は、グリースクに敵対する民間軍事会社のバビロン・メディスンに狙われる。

この二つの民間軍事会社がしばしば激突をしていました。
バトルシーンは迫真でしたね。
銃の名前とかも、全然分かりませんでしたけど、面白かったですね。
好きな人は、もっとそういう武器の蘊蓄を語って欲しいのでしょうけど、無知な人は、ほどほどでいいですね。

この話には、そういう軍事激突の要素よりも、謙吾と彩離さん、ユキチさんとの関係が気になりますわね。涼羽ちゃんも気になっていた模様でした。

これからどのように展開していくか、楽しみですね。


・ そもそも民間軍事会社の人間を裁く法律はまだ世界のどこにもないんや。民間人であると同時に軍人にとっては、逆に言えば民間人でも軍人でもないってことや。そんな妙な連中が絡んだ事件は、なかったことにするのが一番っちゅうことになる。

現実社会もそうなのかな。

・ 政治や権力は必ず腐敗する。大金を持てば知らず知らずのうちに気が狂う。現実を把握する力が落ちていく。だから私は所属する会社ーバビロン・メディスンが提唱する「国家民営化」の考え方に全面的に賛同していく

前半は、マキャベリの考えなんでしょうけど、そこから発展して国家民営化というところに繋がるのは、面白いですね。
政治学は知らないのですけど、こういう考えはどうなんでしょうね

・ 「戦争はいけないことだ」とか言うんだけど、その理由を問い詰めると返ってこない。他人の言葉でしか語れない。安い日本製戦争映画のメッセージを鵜呑みにしたりする。でもそれは一種の思考停止なんだ。「なぜ悪いのか?」「なぜ戦争で死ぬと悲しいのか?」ー自分の答えを出せる人間を、もっと育てなくてはいけない気がします

謙吾くんの意見は、真っ当ですね。
本当に若い世代において、無知な人間が多いのは、びっくりすることがある一方、真剣に考えている人もけっこういるのにも逞しさをも感じたりします。
最近問題になっているNHKスペシャルの「アジアの一等国」においては、自分らの世代なんかは、無批判に受け入れてしまう雰囲気がありました。
そこに異議なり、それなりの反応があったのは、時代が変わっていることなのかも知れないですね。

この本の自分の好き度は8くらいです。
ドラマ「ミスターブレイン」を見てみた
 今話題のキムタクのドラマ「ミスターブレイン」を見てみた。
同じ時間帯で、刑事コロンボを放送しているので、「ミスターブレイン」の方は、録画をしていた。

感想はというと、家族には好評でしたよ。
これから面白くなりそうで、楽しみだ。
ということらしい。

自分としては、ながらで見たことこともあり、目まぐるしく進むストーリーを追うのが、ちょっと苦痛だった。
TBSのサイトで、あらすじを確認して、そういう話だったのかと分かった。

自分などは、いつも感心するのは、最近のドラマの展開に、よく視聴者がついていけることだね。
「渡る世間は鬼ばかり」なんかでは。自分は、家族に、この人は、どういう人なの。どういう関係で出てくるのと、しつこく聞くので、完全に邪魔もの扱いされております。

TBSのサイトのあらすじを読んでいると、よくこれだけの内容を一時間半くらいで、纏めたなあ。つくづく感心しますね。
出てくる俳優陣も豪華だし、犯罪者と警察関係者がごっちゃごっちゃしている。
更に、親切に脳についての知識を、キムタクのアバターとかを出して説明もしてくれる。
実に実にお得なドラマですね。

最後の犯人を追いつめる、脳をスキャンして犯罪を暴くという手法も、へへえ。と思った。
嘘発見器だ。夢の機械が使われている。ドラエもんも真っ青ですね。

へえ、へえ。と頷くだけであれば、十分楽しめたとも言えるのですが、実のところ自分はそれほど衝撃も受けなかったのが、本当のところでもあります。

思いだしたのは、清水玲子先生の「秘密」というマンガ。
アニメ化もされているので、ご存知の方もいると思いますけど、それを見ていると、「ミスターブレイン」の脳の世界へのアプローチは、既知のものに留まっていますわね。(それで正しいとは思います。)
「秘密」では、犯罪捜査に脳の中に留められた記憶をもって、犯罪者の心象世界へ入っていく話で、実に恐ろしい世界を描き出していました。
もちろん、そういう技術は現在ではありえないので、フィクションに過ぎなく、「ミスターブレイン」の世界と比較はできないのですが、
脳の未知の世界を描き出すというのでは、そういう話を読んだことのある身としては、「ミスターブレイン」の世界の脳科学では、衝撃は受けないかも知れませんね。

そして清水先生の偉大さも改めて実感もしました。
とりねこ
とりねこ     野々原ちき    芳文社 



野々原先生と言えば、4コママンガの「姉妹の方程式」と覚えていたのですが、4コマではないマンガも出しておられていたんですね。

どうして、「とりねこ」という題名なんだろう。
とちょっと考えこんだりしたのですが、鳥と猫。
二人の女の子のペットから取っただけでしたね。

鳥と猫という天敵同士を同居させざる得なくなる話ですね、飼い主の二人の生活が安定しないのが原因なんですね。
だらしないけど綺麗な亜希さんと生真面目なんですけど男子中学生みたいなちはるさん。
亜希さんのペットが、太った猫のマカロン。ちはるさんのが桜文鳥の大福。
それぞれ可愛らしいところを描かれていたし、飼い主は自分たちのペットを溺愛していましたね。

まったりした日々が過ぎていくんですね。
最初は、お互いの価値観の相違もあり、距離もあった飼い主たちも、どんどん仲良しになり、しまいには温泉を一緒に行ってしまいます。
そういう日々が、いつまでも続いてもいいと思うのですけど、ちはるさんが、同居しているマンションを出ていくことで、唐突に終わってしまう。
打ち切りになったのでしょうか。
そうだとすると残念ですね。

個人的には、自分の姉に亜希さんがそっくりなとこもあって、他人事の話に思えなかったのです
絵が実に可愛らしかった。
キャノン先生トばしすぎ
 キャノン先生トばしすぎ    ゴージャス宝田   オークス


自分が数少ない巡回しているブログに、「いつも感想中」というブログがあるのですが、そこでこの本を取りあげていました。

自分にとって全く未知な領域なものだったので、凄く興味を持って読んでみました。

エロマンガという領域って、こういう世界なんだ。とは一概には言えないのでしょうけど、そこにはある世界が開けていましたね。
この本に、実用性は、余りないとしか言えないのですが、引き込まれてしまうものですね。

・ 全国のマニアを私の痴態でハアハアさせるのは私の趣味なんですっ。ほっといてください。
だいたいズルイですっ。 貧太さんだって、イヤラシイもの山程持っているくせに……私だけ倫理や道徳をもちだすなんて……ハッキリ言って不愉快ですっ

十二才の女の子が言うセリフじゃないですね。
でも、そういうことを、こういう女の子が言うことを読むと、呆然としてしまい、そこはかとない興奮らしきものを感じたりするものです。
その種のあり得ないシチュエーションを、確然とはしているキャノン先生が言い、痴態をさらけ出すのに躊躇をしないところに、不条理と思いつつも、納得もしてしまいそうです。
古くさいそうな絵柄とも相まって、独自の世界観を作り上げておりますね。

・ 嫉妬です。キャノン先生の痴態は、僕だけのモノにしたくて

ええっですね。つまり純愛の一種なんでしょうか。
そこからもじもじ。

 ごめんなさい。あの…。これから私の痴態は貧太さんにだけお見せします…

でも、読んでいる者は、そんなに興奮もしないとは言えるかも。
前に行って、後ろに行って、その辺をうろうろ。
そういうようなシーン満載の本です。

そういうのって、恋愛にはよくありそうではあります。
二人が年が離れ過ぎではあって問題なんですけどね。

女の子のある種の聖性を描いてはいるんでしょう。
未分化の地平は開かれておりますね。
七万ヒット達成有り難うございます
 ついに7万ヒットを達成した。
訪問された方、有り難うございます。

ほとんど人気のないブログですが、田舎者がコツコツと、滞りながらやっているにしては、毎日けっこうアクセスがありますね。
最近のアクセス記事で多いのは、叛旗兵ですね。
この本は、復刊されたようですね。
大河ドラマでの直江兼続ブームに便乗ですね。

自分は、大河ドラマ「天地人」は見ているのですが、感想は微妙なものとなっていますね。
原作が悪いのか、脚本が悪いのか、俳優が悪いのか、見ていて印象がばらついてしまう気がしますね。
そもそも義という言葉を上げて、物語の支柱にしようとしたみたいですけど、義という言葉では、全然説得力がもてないような展開になっていますよね。
景虎と景勝の内紛では、景勝側が行った行為は、状況から考えると、だまし討ちそのものですし、魚津城も見捨てた訳ですしね。
どう考えても、義がある行動とは思えませんね。
そもそも、戦国時代なんだから、生き残るのが必死な訳であって、仕方はないとは言えますけどね。

それに、このドラマは、信長、秀吉、家康も出てくるけど、彼らの上杉家へ政策の優先順位は、低いと言わざるえないですよね。
天下の覇権が、激動している最中においては、上杉家の内紛等は、一大名の出来事に過ぎませんね。
その大名の陪臣に過ぎない人が、このドラマの主人公なんですから、見せ方には苦労しているみたいです。

今まで知られていない人をドラマにすると、その人が、大河ドラマで描かれたようにしか、人々に認識されない可能性は高いですね。
直江像を良い点も悪い点も、描かれており、この人はこういう人だったということであれば、問題はないのでしょうけど、悪いところを切り捨てた像で、認識されていくのは、どうなんでしょうかね。

関ヶ原へ至る道も、家康の見事な人心掌握が、直江、石田の策謀を上回っていた訳だし、戦のない世を作る、恒久的な平和への道という観点からは、家康の方が、義のある行動に思えてしまいますよね。
家康は、兼続という人物と、その後ろの景勝の行動を冷静に読み通せた。
だから、堂々と兼続がみている前で、軍勢を引き上げることができた。
そこで追撃できたら、西軍が勝ったのでは、というのは歴史によくあるモシの一つ。

兼続が偉いのは、自分の失敗を認める認めることができたことなんでしょう。
「叛旗兵」での話は、関ヶ原以後から描かれています。
小心汲々していますが、生き残る為に、そこまでする姿は、賛否両論はありますが、偉いと言わざる得ないと思いますね。

「天地人」は、関ヶ原までを描かれている訳ですけど、そこまでだったら、本当の兼続の偉さを伝えることはできるのかどうか、不明なんじゃないでしょうか。
しゃにむにGO  31 32
しゃにむにGO  31 32   羅川真里茂
   白泉社


ついに完結しました。
自分は、ちょっと遅れて2003年くらいから、追い始めたのですが、それでもけっこう長い月日がありました。
連載開始から、十年も書き続られたというのは偉業です。

世界観も人物像もこの長い月日の中でも、ぶれがなかったし、取って付けたような展開もなかった。
三年間の充実した高校生活が描かれていました


伊出くんも滝田くんもひなこさんも、最初に出てきた性格そのままで、その成長した姿を描いておりました
その成長をみているだけで十分でした。

最後の2巻の内容では、伊出くん滝田くん二人が、試合をすることで、球を打ち合うことで、二人の前にあったそれぞれの壁を乗り越えていくところを描いておりました。
真っ直ぐに成長していった伊出くんにとっても壁はあったし、テニスプレーヤーとして挫折したところもあった滝田くんにも壁はあった。
二人が、周りの声援もあり、お互いがボールを打ち合うことで、そこのところを乗り越えていった姿は、感動的でした。
試合には、序盤、中盤、そして終盤と、それぞれに重きを置かれるところもあるし、お互いの長所、短所も如実にも出た。
そこをどんどん昇華させていったところは、すばらしいとしか言えませんでした。

ただ、少女マンガなのに、人物の相関関係とか、そういうところは、端折っていたかのようだったのは、読書の主対象の少女たちには、どうなんでしょうか。
別巻とかがあっても良いのではとも思いましたね。
脇役の人たちも魅力的ですしね


・ 「さ、行きますわよっ」
「レッツラゴーですわっ」


珠欄さんと真奈さん、活躍しましたね

・ 「留宇衣様ー ファイトですうっっ」
「頑張って下さいませーっ!!」

魔子さんの声援。ここで自分は一番感動した。
最後のおいしいところは、魔子さんが持っていったのかもしれないですね。
神様のメモ帳 3.
 神様のメモ帳 3     杉井光     電撃文庫


久しぶりに更新します。
そして読んだ本も、一年くらい前に出たものでした。積んでいたのを、ずっと気になっていたのですけどね

前巻を読んでから間隔を空けていたのですけど、読み始めると、こういう話だったと思い出しました。

過去に園芸委員会がなくなった秘密と、その元になったある少年の死、園芸部の誕生。そして今その園芸部がなくなろうとしている。
そういった一連の謎を解くのが、ここでの話ですね。ニート仲間のテツさんが関与していたみたいです。

そういう謎解きよりも、人間関係が魅力的な話ですね。

ニートというのは、世にあぶれて者ではなく、誇りを持ってそういう生き方をしている者に思えてくるのは、この社会に対する害悪だと思えたりもするんですけど、個々人の生き方には上下はなく、自分にとっての規律を持って生きることの尊しさを教えてくれている?
そういう錯覚をしてしまいそうです。

仲間たちと共有する時間。
かけがえない日々なんだなあ。
と思える話でした。

自分の好き度は8くらいです。