影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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バトル・ロワイアル
バトル・ロワイアル       高見広春        太田出版


一時、問題になったし、話題にもなった本を読んでみた。
昔映画を見て、分かったつもりにもなったし、怖い映画だったこともあるし、自分は痛いとか血が流れるのは好きじゃないので、この本を避けてきた。

読み出してみたら、止まらなくなって、あっというまに読めてしまった。

原作は、かなりメッセージ性が強いものだったね。
出てくる人物のキャラが立ちすぎているためか、残念ながら現実感は希薄だったかも
面白さを取るか、リアリティ性とメッセージを強く訴えるかという両立は難しかったみたい。
つまり、面白さをとってしまったみたい
なので、映画化もマンガ化も出来て、これだけ話題にもなることができたんだろうね

しかし、この本で論じることができるのは、このメッセージの部分だわね。
面白さのところでは、桐山なんていう人物はただの怪物で、タミネータそのもので、普通中学生でそんな奴いないだろう。
と、突っ込むしかないし、感動的なシーンもとってつけた感じが自分的にはした。
登場人物が多すぎるので感情移入しずらかったのかも


メッセージ性の場面を抜き出してみると

・ そう。つまり、今この国がやっているようなシステムが、この国の人間に、結構ぴったり合っていたんじゃないかなと。つまり、お上の言うことには逆らわないこと。付和雷同。他者依存性と集団指向。保守性と事なかれ主義。みんなのためだからとか誰かに立派そうな理由を示されたら、たとえ密告をするときでも、いいことをした、と自分を納得させられるような救いがたい愚鈍ー。そんなことさ。要するに、誇りもなけりゃ倫理もないってことになるが。自分のアタマで考えられないんだよ。長いものにはくるくる。全く、ゲロの出る話だ

とかいう言葉は、その通りなんだけど
一直線な、その思考は訴えるものも力強いが、ちょっと引いてしまうものでもある。
理不尽。理不尽。
社会は、その理不尽で満ち溢れている。
自分が思うに、政府とか国家に対しては、様々な思い入れが個々人にあるとしても、そのものとの距離の取り方をどうするかが、、その個人の知恵と世間知で必要になるのではないのかな
国家に思いれが強過ぎるのも、無関心過ぎるのもダメで、丁度よいスタンスを学んでいかなくてはいけないわね。
こういうように言ってしまっては、この本の内容とはかけ離れているけどね。

が、この本が書かれた動機は、社会の理不尽への怒りが核心にあって、その青臭くも感じるその部分を除いては、ただの暴力小説になってしまうわね。

なので、続編は読んでいないのだけど、その続編を元にした映画を見た限りでは、その思想を敷衍したものになってしまって、この物語に携わった人の思惑を大事にしたものになったけど、つまらないものになってしまったわね
面白さを捨て、メッセージを強く訴えたかったのだろうね
ただの殺し合いに特化したら、もっと受けたね。確実に

素直に殺し合いをするのが面白いと言えば簡単なんだけど、そういうことを言ってしまったら、人間のある種の凶暴性を認めることになってしまったりする。
その免罪符として、メッセージがあったのかも。

滅法面白いし、考える素材も提供してくれる本であるのは、確かだが、
誤解されやすい本であるとも言えるわね。
三万ヒット有り難うございます
今朝自分のブログを覗いてみると、三万ヒット突破していた。
訪問して頂いた方、感謝します。

また、最近ブログの更新が滞りがちになったのと、
読んでいる本が、当初のライトノベル中心から離れていることが
数少ないとは思われますが、このブログを訪問してくださる人の満足度を満たしていないと思いますね。
どうもすみません。

今現在もライトノベルは読んでいないのです。
読んでも、好きなものしか読まなくなってしまったみたい。
「流血女神伝」で燃え尽きてしまったのかね

そして今読んでいるのは、「魔法先生ネギま!」
何回目を読んでいるのか分からないくらい
なんて面白いのだろう。
ただし、このマンガは、かなり細かい話になったのと、主人公のネギの動機が、読者には複雑すぎて分かりづらくなってしまったので、最近は雲霞のごとくいたネギまブローカーたちも沈静化したね。
落ち着いてきたとも言えるけど、人気低下とも言えるのかも。
ただ、自分的には滅法面白いわね。
少年マンガのロジックで書かれていながら、破天荒な物語の創造は、誰もたどり着いたことのない境地にいってしまったのかも

それと、今年の読書目標は、「三銃士」全十一巻の読破を掲げて見ようと思っています。
できるかどうか不明ですがね。

ぼちぼちの更新になりますが、
また訪問していただけるのなら、感謝します。
テロリストのパラソル
テロリストのパラソル     藤原伊織       講談社文庫


ちょっと昔に話題になった本を読んでみた。
1995年発行なので、今から12年前に出た本で、直木賞とかも受賞したもので、自分も過去に手に取った記憶があるような気がする。
冒頭、のっけから、アル中になっている主人公と少女の会話で、自分には合わないと思ったのだろうかね。

自分も年とって丸くなったので、
小説というものは、作者の妄想世界を描くものであると、実感しているし、そんなに長い物語じゃないので、今回は一気に読むことができた。

突っ込みどころ満載だし、全共闘世代のこうなって欲しい、こうあったらいいのに、というような願望が、垣間見れて、微笑ましくなったりして楽しく読み通せた。
が、自分にとっては、この小説を読んで、上手いとか、共感できるとかいうような感じはしないわね
おそらく自分が思うに、作者と同世代ではない人には、それほど楽しめるものではないのではないかな。

内容は、いきなり爆発事件がおこり、主人公が過去のしがらみに巻き込まれながらも、事件の解明に、かっての恋人の娘や、元警官のやくざと探索に乗り出す。
でいいのかな
ミステリーであるので、ネタばれができないが、
ストーリーラインは単純だったので、犯人の予想はつきやすかったかも

粗を見つけようとすれば、いくらでも見つけられそうなんですが、この物語を熱く指示する人も多くいるみたいなので、止めておきましょう。



ただ、かっての恋人の娘の言葉を抜き出してみると

・ 「60年代末期、大学闘争の時代があった。そのことは、君も知ってはいるだろう」
「おおまかにね。母からも少し聞いている。でも、じゅうぶん知っているとはいいがたいわね。大昔の話だもの。もう伝説の時代じゃないの。あなたたちの世代が、自分たちだけの特権みたいに古くさい懐旧譚をしゃべるってことくらい知っている」

普通の若い女の子は、大学闘争の時代を伝説の時代とは、言ってくれないわね。



それと、もう一つ言いたいのは、主人公は、22年もずっとアル中みたいだが、作者は、アル中というのは、手段みたいに思っているのではないのかね。
アル中っていうのも一つの生き方の選択と考えるべきじゃないのかな。
例えば、22年前に改悛して、出家したり、趣味の世界に生きるというのであれば、生き方の選択と言えるようにね。
人は、そんなに過去にばかりに引きずられて生きていくのではないのではと、思ったりするんだけどね。
賢者はベンチで思索する
賢者はベンチで思索する      近藤史恵      文藝春秋


この前読んだ「ふたつめの月」の前作を読んでみた。
主人公の久里子さんは、専門学校を卒業後就職先が見つからず、ファミレスでウェイトレスをしている。そこに、いつも同じ席に座っているある老人が気になっていた。その老人とは、公園でも見かけるようになって
その後、些細な事件、大きな事件等が、久里子の周りで起こる。

その事件の子細は、ミステリーだから、書かない方がいいわね。
その謎の老人が、一番の謎で、事件も起こすだけど、その謎の提示の仕方が秀逸。

主人公はフリーターだし、弟も浪人生。
社会から、何処か疎外されている感じが、主人公の身に降りかかってくる。
この辺のやるせなさは、身につまされるし、若い人は共感できるのでは、おじさんの自分も共感できた。

主人公は優しい心情をもった女の子で、少しづつ成長しているのは、微笑ましいね。



抜き出してみると

・ 若くてきれいな女の子は、ときどきひどく傲慢だ。若くないものや、きれいでないものを簡単に踏みつけてしまう。特にきれいなわけではないが、その気持は久里子にも少しわかる。十七歳の頃は、久里子だって今よりもっと傲慢だった。

自分の本を読みポイントについて
このライトノベルがすごい! 2008      宝島社


年末か新年に、去年読んだ本の自分のランキング等をすべきだったのかも知れませんが、
そんなに、沢山本を読んでいないし、偏っているので、ブログ上で公表するのは止めました。
そして、この「このライトノベルがすごい! 2008」も、本屋での立ち読みだけで済ましておこうと思ったのですが、結局購入してしまった。

一位の「フルメタル・パニック」にも異存は、全然ないし、このランキングにも不満はありません。
ただ、このランキング読んで、自分も、いろいろ読んできたなあ。と思ったりした。
なんらかの形で、そのシリーズの一冊とか二冊だけ読んだものも含めると、31位までのランキングで19くらい読んだことがあった。
でも、これ以上増えるような気はしませんね。

本の紹介の為にあるということならば、有益な本に違いないけど、2007年版や
2006年版でも、初心者にとっては良いのかも知れないわね。
シリーズが続いていて、新刊もあるといっても「フルメタル・パニック」とか「涼宮ハルヒ」とか「キノの旅」とか、その他多々あるものは、殿堂に入れて、別枠で表彰しても良いのでは。
それに、ライトノベルというのは、好き嫌いが非常に分かれる分野なので、人がダメだといっても、本人が好きならそれでいいのだから、ランキングなど気にしなくても良いのかも。

初めてライトノベルを読み人が、この本を読んで、何冊かの本を読んでみたら、ライトノベルなんてこんなものか、と思う人が多いかも知れないわね。

ミステリーとかのランキング本とかでは、好き嫌いはあってもランキング上位の本は、構成もしっかりしているし、何らか独自なものがあるので、読み通すのに苦労しても、得られるものも多いし、外れも少ない。
が、ライトノベルは、どうなんでしょう。
苦労して、読み通すほどのものを得られることがあるのかな。
自分に合っていないものは、さっさと読みのを止めて、その人が面白いと思う本だけを読むべきはないのかな。
もちろん、ライトノベル上から得られるものも多いのは確かですが、それが面白いと感じないライトノベルからは、その人が得られるものは少ないでしょうね。

自分は、活字中毒者でもないし、練達の読み手ではありませんが、
本を読み解くポイントは、二つだけです。

1、自分にとって、面白いかどうか
2、共感できるか

これだけです。

自分がええ年してライトノベルを読むのは、学園ものが好きだからと、ラブコメが好きで、幸せな気分にしてくれるものが好きだからです。
普段の日常を忘れさせてくれるものが、良いです。
なので、ファンタジーとかは、苦手で、その手のことを扱うライトノベルでは、名作と言われるものでも、余り読みませんね。
つまり、自分にとっての読書は、嗜好品を好むようなもので、人格を高めたりするようなものではありません。
もちろん、なんらかの渇望で、とんでもない本にも手を出しますが、それも食事とかと同じで、偶に変わったものを食べたくなるからですね。

自分のライトノベル歴は、2年ちょいですが、最初はかなりいろいろと読んできたのですが、去年の後半から、読む傾向が固まり、余り冒険しなくなったし、読む量もめっきり減りましたね。

なんで、こうなったのかは、自分でも分かりませんし、これからどういう本を読んでいくのか、自分でも分かりません。
そしてこのブログもいつまで、続くのか分かりません。
低空飛行で、このまま蛇行しながらやっていくつもりです。
ダナーク魔法村はしあわせ日和 〜いとしのマリエラ〜
ダナーク魔法村はしあわせ日和 〜いとしのマリエラ〜   響野夏菜    コバルト文庫


ダナーク村の4巻目を読んでみた。
しあわせ日和で、平和なはずのダナーク村には、けっこう事件が起きるわね。
新任署長さんが、波乱を呼ぶ男だから、なんでしょうか
それにダナーク村の人、というよりビーの家族は、けっこう秘密が多いわね。
横溝正史の明るいバージョンっみたいな物語なのかしら、だとしたらイズーは金田一さんなのかな、それとも金田一シリーズに出てくる髭の警部さんなのかな。

この巻は、ベルとシーカーが失踪、謎解きがあって、ビーの母親の謎もあり、謎の妹マリエラも出てくる。
ネタばれしてはいけないので、触れることができないわね。

読みようによれば、この物語祖母、母、娘、三代の因縁話やんけ
そして、ちょっかいをだしてくる親戚、
でも、そんあにドロドロはしないのが良いところかな。
やりようによれば、いくらでもドロドロに出来そうですね。
目撃者のイズーは、おどおどしっぱなしだね。
けっこう刺激的、ダナーク村ライフといったところでしょうか

・ 人は変わるわ、署長さん。

ビーの母親のフランの言葉には、時の流れを感じさせるとともに、悲哀もあるよね。


いやいやこの物語は、奥深いんですよ。


自分の好き度は8くらいかな
とらドラ! 6
とらドラ! 6      竹宮ゆゆこ       電撃文庫


この巻の内容は、北村くんのうだうだが中心で、生徒会長選に対する思いが空転した。それには意味があったのだが、そのことを生徒会長選の演説である告白したことで大変なことに

歯切れが悪いのですが、内容は簡単に述べられるのですが、それを言ったら、身も蓋もなくなるので、

そんなに大きなことは、最後の乱闘くらいしかないのですが、そこに至るまでのそれぞれの者の感情が昇華していくところが素晴らしいですね。
北村くん、会長、竜児、大河、みのりん、亜美、それぞれの感情、思惑が交差した。
ここにきて、この物語は更なる高みへ昇ったみたい。(どこに昇っているのか分かりませんが)

北村くんが、あれこれ悩むところは、禅でいうところの「竿頭の一歩」みたいだね
そして、そこから踏み出したたところは、
カミングアウトだったのね

その後、殿中でござると大河さんが殴り込み
あんたは、浅野匠頭かい。
許さないぞ、許さないぞ、といった気持
分かる分かる、自分的に凄い共感できた。
そして竜虎相争うような死闘。

いろんな火花が散った、巻だったわね。



抜き出してみると

・ 高須くんはこう見えてもジルベールみたいに繊細な少年なのだ……な? 僕の小鳥……


ジルベールって、あの名作マンガ「風と木の詩」のジルベールですか、
みのりん、あんたはいったい何才なんや




・ 高須くん………! 心の中のお奉行が、泣いてるぜよ!?


みのりん、なんで土佐弁なんだ




自分の好き度は9くらいです
ようこそ女たちの王国へ
ようこそ女たちの王国へ     ウェン・スペンサー/著 赤尾秀子/訳    早川文庫


題名にエッチな期待を感じて買ってみた。
読んでみて、ええっ、
この本の男の扱いは、

・「男子は資産なのよ」「椅子とおんなじで、相続なんかできないのよ!」

つまりですね、男の出生が極端に低い世界の話で、男は姉妹たちの共有物で、野外には出されず、主に家事を従事するか弱い存在なんですわ。

地主のウィスラー家の領地に、その家の娘が助けた女の子が実は王女であって、その王女の姉のレン王女に、主人公にその家の男の子のジェリンが見初められる。
家格などから、ジェリンと結ばれるのは困難だったが、なんとか姉妹を説得(男は姉妹の共有の夫になる)しようとするレン王女だが、そこにある陰謀が明らかになって、

というような話なんでしょうか。

最後の一文が

・ そう、たしかに神々は哀れみ深く、愛情に満ちている。そう、たしかにジェリンたちはこの結びつきにほほえんでいる。彼と妻たちーレン、ハリー、オディーリア、トリニ、リリア、クィン、セリーナ、ノーラ、マイラーーは、いつまでもいつまでも、しあわせに暮らしていくことだろう。


ということなんですが、十人もの女を相手にしなくてはいけないジェリンくんは幸せなのかい。
確かに30人の馬面で醜悪なブリンドル家に婿にやられることはなくなったが、苛酷な宿命のように思ってしまうわね

でもこの本は、読み応えがあって満足感はあったね
暴風ガールズファイト 2
暴風ガールズファイト 2     佐々原史緒     ファミ通文庫


女子校のラクロス部を舞台にするシリーズの二作目を読んでみた。

この巻は、前巻で結成されたラクロス部は、まだ人数がたりない為に、同好会扱いだった。そこで、オーストラリアからの留学生と学園の王子様みたいな少女を誘い、その取り巻きも巻き込み、部にすることができた。そして夏合宿を組み、秋の公式戦への出場を果たすことが出来た。

てな具合に、進行していくのですが、個性豊かすぎる登場人物たちは、そこでラクロスをするだけで、波乱を起こしますわね、ラクロスが好きな仲間たちと一日夢中に練習していく中で絆が生まれ、相手に対しての理解も深まり、姉妹不和などの家庭のちょっとしたいざこざも融和していくところは、感動的だったね。
試合の臨場感も、大したもの、強敵相手に怯まず、一矢報いようとする、少女たちは、漢だね。

次巻を、即読みたいと思うんだけど、この物語自体余り売れていなくて、打ち切られる可能性が高いとは、どういうことなんだ。
なんで、こんなに面白く、熱い話なのに、
もっと、もっと売れて欲しいわね。そして西嶺大付との再戦を読んでみたい。

出てくる登場人物みんな、良いよね。
ここまでキャラを立てられるのは、作者の手腕が相当なものだからなんだろうね。
主人公のアソーさんなんかは、優等生から良い意味で堕ちていき、熱血ラクロス少女の変貌した、その辺の変わっていくところもよく描かれている。

良いところがいっぱいある小説だね




抜き出してみると


・ おかしいよ! こんなに可愛く楽しく振る舞っているのに、どうして人が増えないんだーっ!?


そら、増えませよ。しんどうそうだもんね





・ いいのよ。夏前に人を揃えることこそがわたしの正義、他はみんな些末なことです。

些末なことなんだ





・ それは、少女マンガに登場する伝説の生き物じゃなかったかしら?

この伝説の生き物ってなんでしょう。読めば分かりますよ





・ またも伝説の生き物登場ッス! さすが、宮前家っ

この伝説の生き物も、読めば何か分かりますよ




・ さあ、吹き荒れろ、赤い嵐! どんな相手だって、目にもの見せてくれる。日本高校ラクロス界に新たな暴君の誕生だー!




・ああ、どうしよう、知らなかった。「好き」だけじゃなくて、馬鹿って伝染るんだ。容赦なく感染するんだ……!




いくらでも、抜き出しできそうです。

自分の好き度は10.最高評価です。
本当に素晴らしい物語です。
れでぃ×ばと! 5
れでぃ×ばと! 5      上月司      電撃文庫


この巻には、三つの話が収められていて、ニューキャラも登場した。
そんなに人増やさなくても良いと思うのですが、
そのニューキャラのピナさんは、王女様。
魔法少女のいでたちで登場。

ピナ王女が学園の理事長と意気投合した話、主人公の秋晴くんの従育科の級友轟くんを助ける為に、セルニアさんに試験のパートナーになってもらう話。
ピナ王女から遊園地の招待券を貰って、その残りの一枚を朋美さんとセルニアさんが争い、運動会で決着をつけようということになって、その運動会の途中で、この巻は終わったね。

はっきり言って、主人公の秋晴くんより、セルニアさんの方が目立っている。
秋晴くんは、行動、考え方が実利的で常識人だが、内面は二枚目ではないわね。
とんでもない学園のとんでもない人たちに囲まれて、知らず知らずに、もてもてになってしまうんだけど、本人の考え方はそんなに面白い人ではない。
でも、セルニアさんの熱気に煽られて、最後に熱血化してしまった。
これとよく似た話、最近読んだわね。

どっちにしても、運動会は盛り上がりますね。
次巻が楽しみですね


自分の好き度は8くらいでしょうか