暴風ガールズファイト 佐々原史緒 ファミ通文庫
ラクロスを扱った、スポコンものというので、手にとってみた。
自分が好きな須賀しのぶさんの「女子校サバイバル」に似たものなのかなと思ったんだけど、似ているところもあるし、違ったところもあったね。
「女子校サバイバル」は、フィールドホッケーだった、こちらもマイナー競技だったね。
マイナーな競技の方が熱く燃え上がるのかね
この本は、登場人物たちのいキャラが立っているし、ストーリーも、この後どういう風になっていくのか、早く読みたいと思わせるものだった。
つまり、自分としては大いに気に入ったということ。
この巻では、一人の熱血ラクロス少女の熱い気持ちにより、天然培養お嬢様学校の少女たちがラクロスという競技に集まってくる。
この少しづつ集まってくるところが、物語のおいしいところで、作者は、ここで存分に腕を振るって書いていた。
主人公のアソーさんの内面の変化なんかは、共感もできるし、共に戦っていきたいと思ったりもした。
さてさて、これからどういう風になっていくのでしょうか。
続きが大変楽しみですね。
抜き出してみると
・世間は女の子は女子校に入れたほうがかよわくたおやかな女性に仕上がるって考えるみたいだけど、それって絶対に認識間違っていると思う。細腕なれどもみんなで力をあわせてやるのが当然だから、「力仕事は男子担当」「困ったときは男子が助けてくれる」なんて発想、もはや一ミリもでてきませんよ
・彼女は、「負ける」ってことをちゃんと知っている。負ける怖さも悔しさも判っている。だけど、それでも本気で「勝とう」って言える人なんだと思った
最近の亀田兄弟に係わる人たちもこうあって欲しいですね
自分のこの本の好き度は9くらいです。