暗闇にヤギを探して 2 穂史賀雅也 MF文庫
ネタばれがあるので、気になる人は読まないでください。
この巻での内容は、書かない方がいいのかも。
帯に、それは私に対する
挑戦と受け取っていいのね?
とあるので、その言葉を味わってください。
読めば分かります。
作者は、書き急いだのか、ここではかなり展開が、前巻よりも早くなっているのかも。
意外な第三者も登場したり。ややこしい展開になってしまったね。
自分個人としては、こういうふうに進んでいって欲しくはなかった。
合人くんと風子さん、千早先輩3人のまったりほのぼのとした物語が希望だったけど、
でも、合人くんの恋しているのか、恋してないのか、誰を好きなのかが本人にも分からない心情の描き方は上手いかも。
それが周りをいらいらさせ、事件を生むのだが、そこが合人くんの魅力なんだね。
ところどころ千早さんのモノローグが挟んでいるのも、面白いよね
少しずつ、合人くんへの気持ちが進展していくのがよく分かったね
つくづく自分としては、もっとゆっくり話を進めて欲しかった。
前巻の終わりかた、話の展開のゆったりさ、風子の奇抜な格好。
そういったものに批判があったので、気にしたのかな。
この物語は、いろいろ抜き出したいところがあるので、書き出してみると
まずカエル好きの合人くんのお姉さんの千早さん評から
・「かわいいというより、美人よね。それに髪の毛が奇麗。まるで人形みたい。それにしてもお休みの日にあーくんを訪ねてくるなんてどうしたのかしら?もしかして、デートのお誘い?それとも、急に来てびっくりさせちゃおとか、そういうお茶目な作戦なのかしら。きゃー。かわいい!かわいいよね!ちょっとクールだけど、中味はかわいい女の子。最高の女の子じゃない?」
お姉さんそれは褒めすぎ、褒め殺しだよと突っ込みたくなるけど、お姉さんの優しい心情は分かるね。
・先輩は、とても美しい花だった。
かわいいとかきれいだとか美しいというのは才能だと思う。努力すればある程度のところまではいけるかもしれないけれど、ある程度から以上は、生まれついたもので決まっている。
合人くんの千早さん評だけど、そこまで美しいと思っているのに、2人の仲はなかなか進展しないねえ
・合人くんは、優しい人です。優しい人には2種類の人がいるんです。自分の大切な人にだけ、特別優しくしてくれる人と、誰にでも優しくする人。合人くんは後者なんですね。
合人くんは、ただのの優柔不断な人なだけなのかも
自分は、この物語のどういったことのないところに面白味を感じてしまうんだよね。
他抜き出したいところは、たくさんあって、突っ込みたいところはたくさんあるんだよね