影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
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女占師の前にて

この話で、ここでの主人公は中学時代に高名な占師の妻女から

・ お前さん色魔だね

と告げられます。

 中学時代の私は子供にしてはひねくれた理知と大人の落付きを備えた美少年であったとは言え、過剰すぎる夢のゆめに現実をはなれ、少年よりむしろ少年であったようです

美少年ではなかった者にとっては、羨ましいですね。
そんな人の気持ちは分かりませんがね
色魔ということ言葉にいろいろ考察しています
後年の「日本文化史観」に繋がるような随想も続きます。

・ 最高の内容主義はやがて最高の形式主義に至らざるを得ないからです。

かっこいいですね。
芥川龍之介の文学について書いている下りでは

・ 彼の文学はその博識にたよりがちなものでしたが、博識は元来教室からも得られますし、十年も読書に耽れば一通りは身につくものです。然し教養はそういうわけには行けません。まず自らの祖国と血と伝統に立脚した誠実無類な生活と内省がなくて教養は育たぬものです。

深い芥川の文学についての洞察が続きます。
江戸の戯作者、ジイド、ワイルドと続きます。
論評するには、手に余ります。

 彼の生活は血と誠実は欠けていても、彼の敗北の中にのみは知性の極地のものをかり立てた血もあり誠実さもありました。
立ち直ることができずに彼は死んでしまったのですが、そのときは死ぬよりほかに仕方がなかった時でしょう。

・ 芥川のように同じ失意や敗北感も知性の極点のものを駆り立てて追いつめられてみると、これはどうにも死なずにはいられません。

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