影法師

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肝臓先生
肝臓先生       坂口安吾    1950年作


久しぶりに安吾先生の本を読んでみた。
この作品は十年くらい前に映画化もされて、ちょっと話題になったね。
褒めながらいたぶって書いているね。
安吾先生の性格の悪さが出ているね作品かも。
この諧謔的な書き方は、作風だよね。

思い切り漁師たちを褒めちぎる

・ 漁師たちというものは、実にあたたかくて、親切なものだ。オ早ヨオ、だの、コンバンワなどと月並みな挨拶は全然やらない。ほかに気の利いた代用品を用いているわけではない。つまり、ゼンゼン喋らないのである。どんな親しい間柄でも黙って往来をすれちがう。頭も下げない。彼らは魚に同化して、ムダなことを喋らなくなっているらしい。魚が挨拶したら、おかしなものだ。鯛なような人もいるし、ヒラメのようなジイサンもいる。アンコーにそっくりのおっさんもいるし、イワシのような娘もいる。

「木々の精、谷の精」のような描写ではないわね。
人間全て魚に見えてしまっている。かなりシニカル。
そこに戦争を経てしまったことの経験が影を落としているのだろうかね。

漁師がいつも新鮮な魚を食することによる美食家だと語り

・ 彼らは心が正しいから、心のよこしまな人とつきあうことができる。どんな善良な人とでも、どんな邪悪な人とでも、つきあうことができるのである。

そして、美食家である故に、偏食になり病気になりがち、医者が必要となる。
そこで登場する医者が、医学博士を持たない妖しげな人物。
肝臓先生だね。
登場まで、この話の半分ぐらいを費やしている。
そこから、肝臓の病気の話ばかり
なんでも肝臓病にしている
自分は、ここはあざとすぎて、乗れなかったわね。
どうでもいいじゃん。と思ってしまったりして。
最後に肝臓先生は、不慮の死。いやいや勇者の死を遂げ
この話の語り手が、詩にすることでこの話は終わっている。
これは良い話なんだろうね。
妖しげな人物でも、義侠心に富んだ英雄的所行をすることがある。
そこに人間の不思議なところがある。
ということなんでしょうかね。
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