影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
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天上の音楽
木崎咲季     メディアワークス文庫


メディアワークス文庫は、面白そうな本がよく出版されてますので、見かけるとついつい買ってしまいます。
それで、大量の積読本が発生してしまってます。
こつこつ潰していけたらいいと思っていますが、どうなのかな。

この本は、離婚してそれぞれの親に引き取られた姉弟が、母親の死後、父親の下に引き取られた後の日々が綴られている話でいいのかな
主人公は、音楽はできないのですが、音楽家の父、将来をい嘱望されるピアニストの卵の姉との、ぎこちない日々が、淡々を描かれてますね。
この雰囲気は、実に音楽的ではありますし、心地よいですね。
ビブリア古書堂の事件手帖 4
  三上延     メディアワークス文庫


4巻を読んでみた
ドラマ化されて放送しているものも、楽しみに観ているのですが、こちらももう終わりみたい(宮崎では、最終回はまだ放送されていません)
ドラマの方は、視聴率が不振みたいですが、けっこう良い出来であると、個人的には思っておりmす。
ですが、原作は、本当に良く出来ている、上手く話を紡いでいると思っております

この物語は、大ベストサラーになってますが、発表されている媒体、ライトノベルと捉えられえていると思われてますので、世間の批評、識者の意見は辛いみたいですね
この本が、文芸春秋に発表されていたなら、間違いなく直木賞でしょう
こういうふうにつらつら考えていくと、日本における文壇の評価とはなんなんだろうと思いますね

とは言っても、この本は、作りが巧みであって、直木賞、本屋大賞とかでは、嫉妬の対象になっているのかも

4巻になっても、巧みな伏線。人間関係の深化、主人公の成長、震災後の世情織り込んで、話を展開されてます
この巻にきて、真の悪役というべき、栞子さんの母の存在がクローズアップされてます
これは、「スケバン刑事」と同じですなあ。
武器は、マニアックな本の知識、効いているのかどうかは、当事者しか分からないのですが、本の素人である、大輔さんの目を通して、マニアックだけにならない、分かりやすい説明を必要とされている必然性を得ています、このところも上手い。
本当に、なんもかも上手い。読んでいて感嘆し通しですし、マニアックな乱歩の知識もなるほどと思わせるものがありました

明らかにヒロインよりも上手の母の智恵子さんの無双ぶりも、不気味で、本の神に取り憑かれた、その不気味さはなんともいえませんね
肝心な所で、栞仔さんの行動は、そこでそうなんですか、天然でした、ここも微笑ましかったですね
アウター×トップ
神野淳一    メディアワークス文庫


この本は、ロードレースにかける青春そのものでしたね

ストーリーが、実にシンプルでして、レースの場面と、主人公の友人の妹との、楚楚としたふれ合いだけが描かれていました。
全力を出しきれば、結果の如何に問わず、先に進める頃というのは、確かにありますね
おっさんになると、全力でぶつかる、全力を出しても、膠着状態に陥るばかりなんですが、若さは、そういうものを超越するのでしょうね

この本は、主人公以外にも、視点が変わるところもあり、そこは読みにくいかったのかも
ロードレースというのは、季節感が感じられるスポーツだとも認識できました。
それぞれの季節で走っても、感じられる風が違うのでしょうね
爽やかな小説でした
ビブリア古書堂の事件手帖 3
三上延         メディアワークス文庫 


続けて3巻も読んでみた
物語の展開が面白かったですね
これから、どうyなっていくのかが気になりますね

栞子さんの印象が、最初の頃と少し変わりましたね
謎解きもあるのですが、謎そのものよりも、そのことが、人に及ぼす影響に重点が置かれていまして、少しづつ登場人物の立ち位置も変わってきてます
主人公の五浦さんは、目立たなくなってきました

ヤングの「たんぽぽ娘」は、題名は知ってまして、古本屋さんで目撃したことがあるような気がします
なんで買わなかったのかというと、どうだったのでしょうかね
今度見つけたら買ってみましょう
それと、「クラクラ日記」も買わなくてはいけないですね
ビブリア古書堂の事件手帖 2 
 三上延      メディアワークス文庫


続けて2巻を読んでみた
1巻よりも、物語が深化しているような気がします。
大輔さんと栞子さんの仲が、深まっていっているのかも知れませんが、より深みが増しているようです

紹介されている本のセレクトが渋いのが、このシリーズの特徴で、自分も知らない本ばかりです

ですが、ここで脱線して自慢しますと
栞子さんが、読んでいたグゥンの「ふたり物語」は、持ってますし、読んだことがあります。えっへん。

この巻では、大輔さんの元カノとか、栞子さんのお母さん。見た目は、栞子さんそくりで、怪しい人。これは、スケバン刑事と同じノリなのか。と勝手に想像してしまいました

益々面白くなってまして、続けて読む3巻が楽しみです。
ビブリア古書堂の事件手帖
 三上延      メディアワークス文庫


メディアワークス文庫の最大のヒット作を読んでみた

古本屋さん大好きな自分にとって、随分遅れて手に取ったものです。
読後、即、この話好き。
なんで、今まで読まなかったんだでしたもんね

内容は、何故か病院に入院している古書店店主の栞子さんの下に、就職できていない主人公が、祖母の遺品の本のことで訪ねることからじ始まります・
そこから、人間関係の輪が広がり、謎解きもあり、栞子さんの本の蘊蓄もありと、それぞれが、ベタベタせずに、さりげない優しさと、気遣いの中で、語られていきますs

その人間関係が、心地よいと思うのは、自分だけではなく、ベストセラーになったことでも証明できそうです

ひっつき離れずのような人間関係を、本好きの人は、望まないのですなあ。
本を読むという行為は、孤独なものだから、必然ですね

それにしても、栞子さんは、名探偵でもある訳で、そこをさりげなく解けるというのは、凄いことではありますね
 
続・鉄バカ日記
安彦薫       メディアワークス文庫 


鉄バカ日記の続編も読んでみた
続編も人助けでしたね
ですが、積極的な関与をしたかというと、前巻ほどではなかったですね
鉄道オタクの本領というのは、時刻表を使ったマジックのような解答法にあるのかと思いましたんね。改めてね

余部鉄橋は、その自体歴史的建造物で、その雄姿を愛でるというのも、正しい鉄ヲタのあり方なんだとは思うけど、それでは、仏像マニアとの差は、さほどないのかも
こういうのは、いらない考察なんだとは思うのだけど、書き手の苦しみを考えると、こういう展開もありなんだとも思いました

スイスイと読めてしまって楽しめたのは、鉄ヲタの照彦さんの魅力ですねえ
主人公は、影が薄いのですが、常識人がいないと成り立たない話だから仕方ないですね
鉄バカ日記
  安彦薫     メディアワークス文庫


この本の内容は、アマゾンでは

不仲だった父から遺産として相続したマンションを意気揚々と訪ねてきた鉄郎。だが、そこには先客がいた。謎のおっさん。寝るときは寝袋。分厚い時刻表標準装備。そしてどんな会話でも、出てくるのは大量の鉄道トーク。こんな変なおっさんに遺産をとられてたまるか!と怒り心頭の鉄郎は、なぜかおっさんと二人で、北海道まで旅をするはめに!?そしてドタバタ珍道中の末に二人が知る驚愕の事実とは―。凸凹コンビが繰り広げる痛快ロード・コメディ。 

とあります。
ほぼ内容を暴露してもよいみたいですね
道中にあれこれがありまして、それは人情話でありまして、少し古風な良い話、人助けになってます。

おっさんの照彦さんに、圧倒されぱなしで終始してしまった印象で、そこは年の功なのかなと思うのですが、聞き手の主人公が、まともでないと成り立たない話でもありました
鉄バカとあるように、鉄道をどう引き継いで乗っていくかがカギになってました。そこは絶妙な技があったのかも知れませんけど、自分は、鉄道に詳しくないので、そんなものかと思ってしまいました
そこに、マニアと一般人の超え難き壁があったような気がします。

続編が、暗示されるような終わり方でした。
続編も手元にあるので、いずれ読んでみます。
すべての愛がゆるされる島
 杉井光     メディアワークス文庫



このメディアワークス文庫創刊のラインナップに並んでいた作品です。
その時は、けっこう沢山の本が一気に出せれて、バタバタしているうちに見逃されれてしまった作品のような気がします
自分なんかもミーハーなので、一応出たとは知っていたのですが、積極的に当時は読もうとは思わなかった。
デビューで書いているものを読んでいると、どんな愛でも許されるウハウハ小説なんだろう。それを一応倫理的に規制もある、ライトノベルの端っこの文庫の創刊のラインナップに入れるのは、何かの仕掛けがあるに違いない。
とつらつら思い忘れていた。

どうして今この本を読もうと思ったのかといえば、気まぐれです。
としか言えませんね

アマゾンのデビューでは

太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛がゆるされる―その二人が、ほんとうに愛し合っているかぎり。その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またある者は不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する―。

読んでいる途中、錯綜する人物と時間軸が交わる話に混乱。
筋を追うのに四苦八苦。自分の理解力のなさに頭にきた。最後にどうゆう話だったのか、少し理解できたような気がする。
本の感想ではないですね。何かのテストを受けたような気がします。

詳しくて正しい話を知りたい人は、ネット上で感想を書いておられる人のブログを読まれたらいいと思う。ネタバレかまわなければですけど。

ですが、ガツーンと挑戦して、時間軸が交錯する話のたゆかさを味わい。神父さんの何を言っているのですがあなたという言葉を味わうのもありですなあ。
ソラの星
 岩関 昂道          メディアワークス文庫


この本は、ある夜女の子が、自宅前に行き倒れになっていた。
その女の子の素性を明かすことは、ネタバレになるのかどうか、判断につきかねるので、アマゾンのデビューを掲載してみると

いまどきありえない行き倒れの少女を拾った僕。それがソラという不思議な女の子との出会いだった。この子、初めて会うタイプだ。やけに偉そうな老成した喋り方をするし、とにかくよく食べる。しかも「恐ろしい組織に私は追われている」とまことしやかに言う始末。かわいいのに、残念な子だった。奔放なソラの行動はとどまらない。何にでも興味を示す彼女の標的となったのは噂の「死を予知する猫」。そう、これがあの恐ろしくも不思議な事件の始まりだったんだ。摩訶不思議なファンタジックストーリー

とあります。
デビューの評価欄には、ストーリーについて多少触れている方もいるみたいなのですが、やはり素性は触れられないですね
そこを書かないと、全く話ができないのですが、ボーイミーツガールであって、謎解きもあります。
ソラさんが、事件を解決するのですが、その後選択するところがありまして、続編へ続くとなっているのかもしれないですね

ソラさんも、猫も、物事の把握能力が高く、テキパキしております。
主人のアキラくんも、真面目な能力値の高い男の子。
だらしない人物が出てこない話になってます。大学生の日常と言えば、もう少し怠惰な人も出てくるような気もするのですが、今時は、そうじゃないのでしょうか