ヤクザガール・ミサイルハート 元長柾木 竹書房ゼータ文庫
データーベースには、
“彼岸”の超技術によって、混沌をきわめた世界。人外の化物と改造人間が群がるもう一つの「広島市」で、少年アドルファスはひとりの少女と出会う。榊塚アカリと名乗るその少女は、組織の『鉄砲玉』として戦い死ぬことに何の疑問も持たない、完全無欠のヤクザガールだった! 修羅のように強く、霞のように危ういアカリ惹きつけられたアドルファスは彼女を組織から抜けさせようと試みるが、「広島」の覇権を賭けて勃発したヤクザの戦争に巻きこまれてしまい―!? きらめく白刃、飛び散る血潮! 息をもつかせぬ異能力者同士の壮絶バトル! 鬼才・元長柾木が緒方剛志の美麗イラストと共にはなつ、戦闘美少女アドヴェンチャー!
とある。
以下
ネタばれがあるので、気になる人は読まないでください。
端的に言えば、現実世界と平行したパラレルワールドものだね。
世界観は、大がかりで、広島に原爆が落ちなかった世界、未だアメリカとの戦争は休戦という形になっている世界。
そして多様な登場人物たち。
この本は、この後も書き継いでいく予定なのか、伏線もいっぱい張られている。
が、この巻では、半ばぐらいからバトルばっかりになってしまった。
戦う両者ともそれぞれの義のために戦うもので、敵の矢車一族が悪いわけではない。
それでも、容赦なくヒロインは殺戮していくのだ。
広島とやくざと言えば、真っ先に「仁義なき戦い」を連想するわね。
ここでの戦いは、超人や異能の者の戦いで、そういうのとはちょっと違うわね。
でも、戦いの場面が凄惨だったので、自分はお腹一杯になった感じになったね。
そうそう、これほど特異な話であっても、この物語は、ボーイミーツガールであってたりするのが面白いわね。
話の核心は、そこなんだね。
そこを膨らますとこういう変わった話になってしまうというのは、興味深いわね。
自分の好き度は、7くらい。ちょっとバトルが多すぎたので、個人的には少し疲れたね。世間はもっと高く評価する人も多いのではないのかな。