影法師

自分が読んだ本の感想を書くブログです。
優しいコメントは大歓迎です。
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
SPONSORED LINKS
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
アカウント
広告
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | pookmark
パパのいうことを聞きなさい! 6
 松智洋    集英社スーパーダッシュ文庫


現在自分が、追っているライトノベルは、2,3シリーズしかないのですが、その内の一つが、この「パパのいうことを聞きなさい」です。
昨年末に読んで嵌ってしまったのですが、当ブログに記事はアップしていなかったのですけどね。

主人公は、至って平凡な大学生であり、特別な出来事が起こるはずがなかったのですが、二人きりの肉親の姉の夫婦に不幸がありまして、姪3人の面倒をみることになってしまう話です。
こりゃ、「池中玄太80キロ」と同じですなあ。と思った人は、十分年配でありまして、この本の読書層からは、かけ離れているはずなんですが、迷い子みたいに、自分は嵌った。
語りが上手いですし、三女のひなちゃんの可愛らしさは、破格であります。反応がいいんです。おいたんの行動にきちっと反応してくれます。
寒い状況になった時でも、おいたんを励ましてくれております。

主人公祐太くんの周りは、美少女、美女に囲まれており、この巻では、バレンタインデー期間を扱っていたこともあり、うはうはな状況になってます。
祐太さんが密かに恋している(もはや周囲にバレバレなんですが)菜香さんの様子が、最近おかしい、どうなっているのかな。
おじさんの自分からすれば、それがどうしたと思うのですが、周囲の人たち、小鳥遊家の人たちは、優しいです。
この優しい雰囲気がこのシリーズの魅力でありまして、自分も十分癒されております
All You Need Is Kill
 All You Need Is Kill   桜坂洋   スーパーダッシュ文庫


この本は4年くらい前に読んで、非常に感銘を受けた本で、当ブログに感想記事を載せているのかな。と思って見返してみますと、無いですね。
あれれ、どうしてなのでしょうか。
当ブログは、そういう書き忘れ、書けないもの、書かなかったものが、けっこうあるので、珍しいことではないのかも。

何故かなり前の本の感想を書こうなんて思いいたったかは、この本が、ハリウッドが高額で版権を買ったというニュースを知ったからです。
さすが世界のハリウッド目が高いです。
対して、日本の読書界は、一部の一般書の評論家たち以外は、ライトノベルだからといって無視してきたのだから、本当にダメですねえ。

自分は見識が高いのかと問われると、そうじゃないんですね。
4、5年くらい前の「このライトノベルが凄い」で、トップスリーくらいに入っていたのを、ミーハーな自分が読んだだけなんです。
褒められるべきは、「このライトノベルが凄い」で、上位に推した人たちです。

経緯はどうであれ、この本は面白いです。
自分は、この本の読後、桜坂先生の「よくわかる現代魔法」を読んで、げげげっ。となり、「とある魔術の禁書目録」の最初の三巻くらいまでを読んで、また、げげげっ。となり、ライトノベルを読むのを中断しました。
どうして、そうなのかは、自分の体質に合わなかったのと、自分の読解力が無いのが原因なんですが、それを言っては仕方はありませんわね。

前振りばかりしましたが、「All You Need Is Kill」ですね。
書棚を探したのですが、見つからないんです。
何処ぞに紛れているのでしょう。

自分が感銘を受けたところを、思いだして書いてみますと。
この物語は、やはり日本人が書いたようには見えない小説なんですね。
果てしなく戦い続けるヒーロー小説。

この本で自分が気付いたことは、ハリウッド映画「スターシップトゥルーパーズ」とよく似た設定になっていることですね。
「スターシップトゥルーパーズ」は、原作はハインラインの「宇宙の戦士」。
ベトナム戦争を下敷きにした小説です。
この映画は、日本では賛否両論だったですね。高く評価する人と、徹底的に酷評する人に分かれました。
映画評論家のおすぎさんなどは、酷評派だったですね。

この映画は、残酷なシーンが多出するし、表面的な市民社会のテーゼと、市民の知る自由の下において、戦場の悲惨さを何度も見せられるし、基本的に男女同権の下、羞じらいを失った女性が出ていたりと、行きすぎた市民社会というものを映し出していたかのようでした。
そういうものをパロディとして呈示する感覚は、先鋭的でありますし、なるほどとも思わせました。
ベトナム戦争で、いかにアメリカ人が傷ついたのかという証拠を見たようなもしました。
自分は高く評価した映画でしたが、二度見ようと思わない映画でしたし、続編、続続編は見ようとは見ようとは思わなかった。

「All You Need Is Kill」でも、侵略者は謎の生物で、人類を殺戮する為に存在するかのようです。

戦うということは、その目的がどうであれ、その人の生き方を大きく変えますし、生半可な信条など無きものされていきます。
戦いそのものが自律していくという過程がある。何かを捨て、何かを得る。
劇的に変身していくのですが、その変わり方が、この物語は意表を付いているんですね。

そこに、ハリウッドが注目したのでしょうけど、コアの設定もしっかりしているので、物語の背景も自由に変えられるのも利点ですね。

日本人は、戦争というものに、アレルギーを持っているし、政治的信条がへなちょこだから、この物語を生かすことはできないでしょうけど、アメリカ人は、そういうところはタフだから、しっかりとした話になるでしょう。

ただ、「スターシップ」みたいな、激辛なものにするのか、甘いものになるのかは、制作者の好みによるのでしょうか。
期待はできそうですね。
激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)
激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)      神楽坂淳      スーパーダッシュ文庫 


「征服娘」を書いた神楽坂先生の本が出ていたので、読んでみました。

この本は、語りがたいものですね。
カレーを作るのがメインなのか、それとも主人公の魁くんのラブコメ模様がメインなのか、
どちらとも都合良く融合しているとは、言い難いような気がしました。
更に、都合良く夏風高校のカレー部員が事故に遇い、魁くんが因縁の宿敵の高校との決勝戦に出場するという展開は、自分としてはついて行きがたいものがありました。
しかし魁くんが決勝戦で作ったカレーは、十分インパクトはありましたね。
実際食べたら美味しそうなのは、相手高校のものなんだけどね。

ここで展開されていたラブコメについては、犬も食わぬようなもので、幸せもの、勝手に仲良くやっておけ。といいたくなるようなものでしたね。
そんなに可愛い女の子から、アプローチされても、カレーのことを忘れないというのは、カレーの探求者としては、立派とは言えますわね。

自分の好き度は7くらいかな。
電波的な彼女 幸福ゲーム(再読)
電波的な彼女 幸福ゲーム   片山憲太郎    集英社スーパーダッシュ文庫


「電波的な彼女」の3冊目で、完成度も高いし、登場人物の関係もくっきりした話だね。
この後の展開が、読者はどうなるか知りたいので、早くは続きが知りたいですね。

 「おまえ、よくわたったな、俺が危ないって」
 「…前世の…絆です…」


なる最後の場面は、大変ロマンティックです。
第三者的には、ジュウくんと雨ちゃんはラブラブ状態なんですよね。
この二人の関係は、これからどうなっているのでしょうか。


この巻で、繰り広げられる幸福ゲームは、それに加担する者が、意外と多いし、匿名性もある実に怖いです。先頭きって企んでいる少女の不気味さ、それともう一人の一見太陽のような少女との葛藤。

どこをどう間違えたのか、どこに欠落があったのか。
幸せを願うこと自体が罪なんでしょうか。
という命題は、実は簡単に反論できるんですね。
個人の幸せは、他人の幸せの上には築かれない。
他人がどう思っても、本人が満足すれば問題なし。

であるが、現代というか、昨今の事情は、他者に依存せざる得なくては生きていけない人が実に多い。もたれ掛かっていなくては安心できない。
最初から、個として自立して、他者の目を気にしないジュウくんには、こういう訳の分からないゲームが流行ること自体は理解できない。
それに対し、雨ちゃんも雪姫ちゃんも、他者に依存する心性は理解できるし、そういう人間の弱さにも理解はある
なので、雪姫ちゃんは、事件の解決への助けを求められても拒否する。
光ちゃんの為に手助けしてくれと言っても、断る。
雪姫ちゃんの方が、ずっと大人だし、正論だ。でもジュウくんは食い下がる

・ おまえは、俺なんかよりもずっと頭の切れる女だろ! 力のあるだろ! そんなおまえが、頭も力も揃ったおまえのような奴が、くだらなねえことゴチャゴチャ言うな! 斬島雪姫は、もっとカッコイイ女だと思ったぞ! ガッカリさせんじゃねえよ!

無茶苦茶な説得をするが。ジュウくんの本気が雪姫に届く。
若さっていいもんですね。計算じゃないし、純粋に人を助けたいと思えるジュウくんは、勇者なんだね。

それと痴漢容疑で捕まりかけたジュウくんを、光ちゃんが助けたことに対して
その理由を尋ねられると

・ あんたのことは嫌いだけどさ、でも、さすがに無実の罪で捕まればいいとまでは思わないわよ。だから、助けたの。助けたい人がいて、自分に助ける力があれば、助けるわ。そのことにいちいち理由を考えたり、迷ったりはしない

光ちゃんはいい子だ。ジュウくんも思わずにやけてしまった。
堕花姉妹は、どちらもいい子だわ。
電波的な彼女 愚か者の選択 (再読)
電波的な彼女 愚か者の選択     片山憲太郎    スーパーダッシュ文庫


続けて2冊目も読んでみた。
この間は、斬島雪姫ちゃんと円堂円さんが登場したことが大きかったね。
物語に広がりが出てきた。
この巻も凄惨な事件があって、その被害者に被害に合う直前にあったジュウくんが、事件の解決に向けた動くという話で、
その解決法で良かったのか、解決出来る性質のものではないと雨ちゃんに自制されても、突っ走ってしまう。
ジュウくんは、探偵には向きません。「太陽にほえろ」では、長さんや殿下が雨ちゃんで、ジーパンとかマカロニ役がジュウくんになりますね。
じゃ、雪姫ちゃんは、ゴリさんか、それはないだろう。
雪姫ちゃん、円さんと雨ちゃんの友人二人も、やっぱりジュウくんとの関係には、最初戸惑っているのか、いきなり切りつけてくる。
物騒だ。昨今の秋葉原事件を予想されるのかも。

でも、意外とジュウくんが使えると見えて、ペットにしておこうということになったみたい。
猫にマタタビみたいな反応が楽しいですね。

ここでは、おたくではないジュウくんが、おたくの奥深き世界へ足を踏み出した巻とも言えそう。
自分は秋葉原には、行ったことないけど、変な人がきっと多いところなんでしょうね。

解決された事件は実に現代性があると思いますね。
現代は核家族であり、親子の関係というものが、そのことで返って希薄になってしまっている気がしますね。
殺しや犯罪というのも、意外と身近にあるような気もしますね。

電波的な彼女(再読)
電波的な彼女     片山憲太郎     集英社スーパーダッシュ文庫


この本は再読なんだけど、やっぱり記事をアップしておこうかな。

同じ作者の「紅」が、アニメ化されたりして、以前の作品を見直そうという空気があるみたいで、この作品の評価も高まっているみたいだね。

自分は、適宜ちょこちょこと読み直していたのですが、この前出た「紅公式ファンブック」に「電波的な彼女」の人物名鑑とかがあったので、気になって読み直してみた。

最初の作品なので、紅香さんが、そんなに無茶苦茶な人物とは思えなかったりしたのが、実に新鮮だったですね。
物語登場の頃は、未だ燻っているジュウくんも、実に可愛らしい。
普通のちょっと進学校の高校生活の不良。
今どき、メンチ切ったとか、たいまんを張るとかがあるのかは、おっさんには不明なんですが、ジュウくんの悪名は、学校内では知られた存在だ。
怖がって、男子生徒も女子生徒も近づかない。
そんなこと気にならないところが、十分非凡ですよね。
そこにジュウくんにあれこれかまってくれるクラスメートの紗月ちゃん。
こういう展開では、ラブコメなのかな、と読者は思ったりするのだけど、
そうならないのが、面白いところ

それにしても、可愛い女の子にちょかいを出されて、平然としているのは、男としてやっぱ変わっていいますね。
でも、ジュウくんに、微妙な変化があったりはする。
そこにいきなり、電波的な彼女であるところの、堕花雨ちゃんが登場する。

この流れに非凡なものを感じますね。

彼女希望ではなく、従者希望。
今どき、そんな人いるのでしょうか。
多分いません。頭がおかしい人なんでしょうか。
さすがのジュウくんも変に思い、説き伏せても、ストーカー行為を止めないので、それならばと排除しようとする。
つまり、不良に雨ちゃんを襲わせようする。
まだ正義感の芽生えていなんだね。ジュウくんは。

根本的なところ、町のならずものみたいな人生でもかまわないと思う志望の柔くんにとっては、気儘に生きられればいい日々を送ることが大切だった。
なのに、自分の信条に反して、雨ちゃんを救うことをしてしまった。
本人は気づいていないだろうけど、覚醒してしまったんだね。
本来持っているもの、
つまり、ジュウくんは、無自覚で正しいことをやってしまう人であることに。
そういう非凡な資質が、やっぱり雨ちゃんが呼び起こしたということなんでしょうね。
そこまで、分かって柔くんに仕えたいと申し出た雨ちゃんは、やっぱりただ者じゃないわね。

このシリーズは、この巻もそれに続く巻も、その無自覚な正義感というか、自分が関与したものに対して、責任を持つといういくか、ただの愚か者というか、
そういうジュウくんの行動が元なんだね。

作者が作り出す世界観が、歪んでいるので、その中での柔くんたちの行動は、掃き溜めに鶴みたいなもので、輝いているし、暗い話ばかりの中においても一抹の光だ。

更には、期せずして、ジュウくんが預かり知らないところで、ジュウくんがもてもて状況になるというのも
読者としては、嬉しいところだね。

感想になっていませんね。
でも再読して改めて感じたことは、自分はやっぱこの物語好きだなあ。
雨ちゃんとジュウくんとの距離の取り方もいいですよね。
二人のへんちくりんな関係は、ある意味ラブラブ状態かもしれないのだけどね。
二人の出会いは、運命のだったというのは、十分分かりますね。
隠されたお互いの資質を出させることのできる、ベストパートナーでもあるのでしょうね。
そういう出会いを描いた作品としても、いいものですね。
この話もボーイミーツガールなんでしょうね。

ただ出てくる事件は、凄惨で救いようがないのが、いただけませんがね。


・ 「おい、堕花雨」
「はい」
「俺に野望はない。今のところ夢もない。大志もなければ望みもない。ただ、それなりに生きていればいいと思っている。それが俺だ柔沢ジュウだ。そこんとこ、わかったか?」
「はい」
「俺は多分、これから先、しょぼい人生を送るだろう。ちつちゃい幸せにこだわって、大きなチャンスを逃すかもしれない」
「はい」


こういう会話ができるのは、実は若いからだとも言えます。
本心をぶつけ合うことのできる友人?を持てた喜び
ジュウくんは、奇せずして生きる指針をも見つけてしまった。
ジュウの周りには、柔らかな光が差し込んできたかのような気がしましたね。

光と言えば、おおっと雨ちゃんの妹の光ちゃんのこと忘れていた。
光ちゃんは、この巻では、出来の良い優しい姉をたぶらかす不良としてジュウのことを見ていますね。
でも、なんかのプレドュードが始まっているかのようにも見て取れますね。
第一印象最悪、でも……………
よくあるこじょとじゃないですか。
紅公式ファンブック
紅公式ファンブック     片山憲太郎/〔著〕 山本ヤマト/〔著〕 五月雨荘自治会/〔著〕    集英社スーパーダッシュ文庫


この本の評判は悪いみたいだ。
ここに収められている短編で、上下巻に分けられた「醜悪祭」の後始末の話なんだから、これも読まないといけないとすると、本来一冊として出すべきものを三冊にしてしまったということだね。さすがに「紅」が好きな自分でも

悪徳商売ですぅ

と言ってしまうかも。
みんな怒るの分かるわね。
この短編を「醜悪祭」下巻につけとけば問題ないのにね。
自分は「マリア様がみてる」の「イラストコレクション」や「プレミアムブック」も買ったので、「紅」の「ファンブック」だって迷わず買うわね。
こんなせこいこと、しなくてもいいのに。

この「ファンブック」には嬉しいこともあったね。同じ片山先生の「電波的な彼女」の登場人物にも触れてくれていたことだね。
自分は、実は「紅」の女性陣、紫ちゃん、夕乃ちゃん、銀子ちゃんよりも、「電波的な彼女」の堕花姉妹の方が好きだったりするんだ。
なので、「紅」止めてしまって、「電波的な彼女」の方に移行してしまっても自分はかまわないかも。
このファンブック読むと、次ぎは「電波的な彼女」の方かも知れないと思ったもんね。
片山先生は、まだまだ書き次いでいく意志だけはあるみたいので、次ぎも是非、どんな形であれ出して欲しいですね。


・ 真九郎は、少しだけ世界を見直そうと思った。自分の生きるこの世界は、悪の方が強い。それは間違いない。でも、常に悪の味方でもないらしい。たまには、都合の良い偶然
を起こしてくれることもあるというわけだ。


・ 後ろを振り返るのは、自分が前に進んでいるという証拠だ。

紅 醜悪祭 下
紅 醜悪祭 下    片山憲太郎      集英社スーパーダッシュ文庫


ようやく出た、「紅」の新刊。
早速多数のブログがこの本の感想をアップしているね。ほとんどの人がその本の薄さ、話が完結していないのに下巻となっていることのおかしさを指摘。

その通りなので、このことに自分は反論はないけど、おまけとしてついていた「紅」用語辞典とかが、面白かったので、自分的には十分満足

内容も自分の予想したものと違って、ひたすら真九郎の内面のモノローグで済ますというのは、やるなあと思った。
自分は紅香さんが出てくると思ったのだがね
この巻は短かったので、真九郎の内面描写だけでも全然違和感なかったね。
一言で言えばハードボイルドだ。

・ 自分は未熟者で小心者で愚か者であるけれど。卑怯者にだけはなるわけにはいかないのだ

昨日読んだ「海軍士官候補生」のホーンブロワーとほぼ同じことを述べている。
男の子って大変だ。
でも、一方この物語は、かなり激甘なラブストーリーでもあるよね。
そこはホーンブロワーとは違うよね。その点恵まれていると言えるのかも。

去年の自分のライトノベル三大事件は
1、「マリア様がみてる」のスール問題決着。
2、須賀先生の「流血女神伝」完結
3、「紅」の新作がでたこと。

今年はこのままでは、
1、「アリア様がみてる」の祥子様の卒業
2、須賀先生の新シリーズ「アンケルゼ」開始
3、「紅」の新作が出たこと。

になってしまうわね。去年と対して変わらなかったりして、自分の読書レンジの狭いのが露呈してしまいそうだ。

この本の自分の好き度は9くらいかな。
やはり続きを早く読みたいのでね
征服娘
征服娘     神楽坂淳    集英社スーパーダッシュ文庫


最近自分は、ライトノベルを読む力が減退していると思って、評判が良くて、自分が好きになりそうな本を読んでみた。
を読んで元気は出たわね。

この本は、「大正野球娘」と同じ作者の本だね。
「大正野球娘」は、続刊がまだ出ていないのだけど、どうしたのかな

内容は、架空の国ドラヴィア共和国が舞台。おそらく15世紀後半のベネティア共和国を想定しているわね。その国の13歳の少女マリアが主人公。マリアはドラヴィア共和国で権力も財力もあるコントラーリ家の令嬢なのだが、女性であるが故に、その将来は限定されたものになっていた。そういう将来に飽きたらず、未来に実力を試せる地位に昇ろうと密かに野心を燃やし、暗に策謀も廻らし、支援者もつけて女性が活躍できる社会を作り出していこううとする話でいいのかな。

征服娘という題名は、そのままなんだけど、それだけの意味ではないわね。
早すぎる女性解放運動者とも取られるわね。

都市国家ベネティアを描いた話と言えば、なんて言っても塩野七生先生の「海の都の物語」があるね。
「海の都の物語」で描き出されていた15世紀から16世紀のベネティアは、大きな岐路に立たされていたね。都市国家であるが故に、質の国家として存続していた国が、周辺に質より量を全面に出して進出してくる国に押されていく一方、そしてオスマントルコの勃興、新航路の発見によって、世界史の表舞台から放り出されていく時代だったね。

この「征服娘」は、そういう現実の世界の動きそのものに沿って話が進められる訳ではないだろけど、喜望峰の発見とかが本文で語られているので、何らかの現実の動きとこれからシンクロするのかも

自分の、この一巻(是非続刊が出て欲しいですね。)を読んだ感想は、「大正野球娘」と同様、少し残念だったかなという感じかな
最初、読み出したときは、おおぉと思ったわね。
この娘何をしだすねん。
あんたは、あの男でよいのかい、とかとか。
が、途中の次兄ジーノとかとやり合っているところなんかは、そんなことしているより、さっさとサイプロス島に行って、話を進めてくれ、そして沢山張ってある伏線をちょっとでも片づけてくれ
もったいつけ過ぎやん



ちょっと抜き出してみると

・ 商売というものはな。目はしのきいた人間だけが賛成して、あとの人間が全員反対するのがいいのだ。それが一番儲かる。全員が賛成するようなものは、もうすでに誰かが手をかけていて、儲けにはならないものだ。わかるか?


自分の好き度は8くらいかな


ヴァンガード
ヴァンガード       深見真     スーパーダッシュ文庫


深見さんの「紅」とか「疾走する思春期のパラベラム」とかの次作を待っているのだけど、(武林クロスロードはリタイア)本屋で出ているのかなと本棚を見ていると、新しいシリーズの本が出ていた。

この本も、作者の趣味性が強く出ていてたね

大地震で3千メートルの壁に孤立した東京都が舞台で、その壁の中が迷宮になっていて、そこにラビリンス・ネイティブなる高度な武器をも持つ集団がいたり、この世のものとも言えない獰猛な生き物がいたりする。
その迷宮に資源、食物を求めて探査するのがヴァンガードという一団で、そのヴァンガードの一つの組織を率いるリーダーが主人公で、その手元に心強い仲間が集まってくる。

というような話で、伏線も張られているので、この後の続きもあるみたいだ。

自分的にはヒットだった。なので、面白く読んだ。
が、「ヤングガン・カルナバル」みたいな緊迫感は、そんなに感じなかったし、あそこまで個性が強いキャラクターは出てこなかったね。
自己の作品を模倣した作品であるとも言えるかも。

色々な作品を書き連ねるより、それぞれのシリーズを完結してから、始めた方が良いと、自分などは思うけど、どうでしょうかね。


自分の好き度は8くらい。
ただし読者を選びそうな本ですね